70歳 女性 主婦 京都市伏見区
主訴 肘痛
概要|無理な姿勢から肘をひねり激痛が走る
洗濯物を干しているときに、無理な姿勢をしてしまい、肘をひねり、そこから肘に激痛が走る。
徐々に肘の周りが腫れ、また曲げ伸ばしができなくなったため、娘さんの紹介により来院される。
検査|肘に発赤・主張・熱感・腫脹を認める
肘に発赤・主張・熱感・腫脹を認める。
疼痛部位は外側上顆付近。
肘の屈曲、伸展可動域制限を認める。
骨折・脱臼は起きていない。
手関節の可動域不良を認める。
施術
初回
検査より、問題は手首の関節にあるものと考える。
手首の関節改善の目的で、手関節の調整を行う。
加えて、肩関節の調整を行う。
施術後、痛みは伴うが、肘の曲げ伸ばしができるようになる。
初回はここで終了。
2回目(初回より3日後)
痛みは残存しているが、以前と比べるとすごく楽になっていると喜んでいる。
前回と同様手関節、肩関節の調整を行う。
さらに、腫れを軽減させる目的で患部に鍼施術を施行する。
3回目(初回より7日後)
来院した時点で痛みは消失している。
肘の関節は正常で、曲げ伸ばしの痛みはなし。
前回と同様の調整と鍼を行う。
また、本人も満足しており、良好な結果が得られたため、今回で施術終了とする。
解説|なぜ、手首の関節が肘痛の原因になるの?
なぜ、手首の関節が肘痛の原因になるの?
実は手首を動かす筋肉と肘を動かす筋肉は同じ筋肉だからです。
手首の動かす多くの筋肉は、肘から始まり、手のひらや指先まで付着します。
つまり、手首の関節に異常があり、筋肉が硬くなってしまうと、肘の関節まで影響を及ぼしてしまいます。
今回のケースで例えると、
本来は肘と手首は共同して働きますが、手首の動きが悪かったため、それをかばうようにして肘が動いていました。
その結果、肘に負担がかかり、痛みが出てしまったわけです。
まとめ
以前の記事でもお伝えしていますが、患部に原因がないことがほとんどです。
身体は全て繋がっています。
どこかに不調が生じると、それを補うために全身が働きます。
例えるなら、職場で一人が病気で休むと、全員でその人の分の仕事をカバーするようなものです。
ですから、もしこれを読んでいるあなたが『慢性的に肘が痛い』『何度も同じ痛みを繰り返している』『湿布や痛み止めでごまかしている』というなら、一度当治療院に相談して欲しいです。
その痛み以外な部分に原因があるかも知れません。
慢性的な肘の痛みでお困りの方へ
この記事を書いた人
【京都市のコバヤシ接骨院・鍼灸院院長】柔道整復師、鍼灸師の国家資格保有者。ジオン療法セラピスト。総合格闘技道場GROUNDCOREのトレーナー、プロ柔術MATSURI、アマチュア格闘技イベントレグナムジャムのリングドクターも経験。スタッフのほとんどが京都人という、地域密着型治療院として健康を守っています。