顎関節症の痛みが直らない原因は噛みあわせの不良。その噛みあわせの不良を生むのは・・・
- 自立神経系のみだれ(睡眠不足)
- 肩・首の緊張
- 噛むときに使う筋肉の過度の緊張
です。
これらにアプローチしなければ、顎関節症の痛みを根本的に改善することはできません
口を開けて物を食べようとすると、顎が痛い。おいしくものが食べられない。
その痛みを直そうと思って、歯医者に行ってマウスピースを作ったけどもなかなか痛みが改善しない。
このような経験はありませんか?
多くの場合、顎関節症は噛みあわせを直すことが大事と言われています。
しかしながら、それだけでは 顎関節症の痛みを改善することができないケースがほとんどです。
なぜなら、その噛みあわせの不良を生んでいる原因に対してアプローチしなければ根本的に改善することはできないからです。
噛みあわせを悪くする三つの原因
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自立神経系の乱れ
物を噛むときに動く筋肉、特に顎を動かす筋肉には副神経という自律神経系が作用しています。この副神経というのは主にリラックスしているときに働きます。
自律神経のみだれ・・・と書くと『自分は重い状態なのでは?』と思われが地ですが、そうではありません。ただの睡眠不足でもおこります。
休むべき時に休めない・・・このような状態が続くと自律神経は簡単に乱れます。話を戻します。そうすることにより、本来働くべき時に働けない(物を食べようとしても筋肉がうまく動かない。つまり、副神経がうまく作動していない)状態となり噛みあわせに不良が出るのです。
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噛むときに使う筋肉の過度の緊張
物を噛むときに使う筋肉には、咀嚼筋(咀嚼筋)という筋肉が主に作用します。咀嚼筋は側頭筋、咬筋、外側翼突筋、内側翼突筋の4つの筋肉からなります。
この筋肉が過度に緊張していると顎関節の動きが不良になり、その状態が続くと痛みを出したり、音を鳴らしたりするようになります。また、顎の動きの不良は首や肩の緊張に繋がってきます。
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肩・首の筋肉の緊張
体の筋肉は連動して動いています。物を噛むときには顎の筋肉のみで動いているわけではありません。肩、首の筋肉も噛む動きに作用しています。
この部分にコリが強い状態になっていると噛む動きに不調が出てきます。
三つの原因は連動しています。
上記の理由は独立しているように見えますが、実は連動しています。
自立神経系の乱れ→副神経の作用が低下→咀嚼筋の緊張→顎の動きの不良→肩・首の筋肉の緊張・・・
という具合になります。
つまり、単純に顎の痛みを取ろうと思っても、顎だけにアプローチをして痛みが取れないのはこうした理由からなのです。
日常で気をつけるべきことは・・・
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寝不足を防ぐ
先にも書きましたが、自律神経の乱れは睡眠不足によって簡単に引き起こされます。自分で簡単に自律神経のケアをするには『しっかり眠る』ことが大事です。寝不足の人は特に注意してください。
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噛むときに片側で噛まない
利き手、利き足があるように『きき顎』もあります。
自分にとって噛みやすい方の歯があるはずです。噛みやすいからと、そっちばかりで物を噛んでいると、顎の筋肉が片側だけ発達して咀嚼筋の過緊張を生みます。そのようにならないよう、両方の歯でしっかりと物を噛むようにしましょう。
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肩こり、首こりに対してのセルフケア
首や肩の筋肉を柔らかい状態にしておく必要があります。ストレッチや入浴、ウォーキングなどを行い、肩こり、首こりの緩和に勤めておくことが大事でしょう。
※ こちらとこちらの運動もおすすめです。
いかがだったでしょう。
顎の痛みは単純に噛みあわせを操作しただけでは根本的に改善しない理由をご理解いただけたでしょうか?
上記の日常で気をつけるべき中では特に『寝不足』をなんとかするのが一番大事です。
日頃の少しの努力で顎関節症の痛みは大きく変わるので、ぜひ試してみてくださいね。
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