大人アトピーを体質改善で治す方法

アトピー性皮膚炎というと子供に発症し、成人したら症状が緩和されるというイメージを持たれている方が多いと思います。

しかし、近年成人を迎えた大人のアトピー性皮膚炎が増加傾向にあります。

今回は、そんな大人アトピーについて解説と自宅で出来る対処法をご紹介していきます。

 

◾️大人のアトピー性皮膚炎とは?

  • 20代女性 肘
  • 20代女性 膝

アトピー性皮膚炎の原因は様々です

しかし、どれか1つが原因で発症するのではなく、ストレスやホルモンバランスの崩れ等で免疫力が下がった時に発症すると言われています。

その為、ストレス社会と呼ばれている現在は、大人アトピーが増加傾向にあります。

大人のアトピー性皮膚炎で厄介なのは、子供のアトピー性皮膚炎と違って症状が中々改善されにくいところです。

ですので、アトピー性皮膚炎になる原因をしっかりと把握し、発症させないよう努めるのが大切です。

 

◾️大人アトピーの原因

大人アトピーの原因は大きく分けて5つに分かれます。

5つの原因

  1. 遺伝

もともとアトピー素因があった中で、免疫力の低下により発症します。

  1. ハウスダスト

生活シーンに密接な関係がある、床(カーペット)や寝具の中にはホコリやダニが沢山潜んでいます。定期的に手入れをしてホコリやダニを除去する必要があります。

  1. 外的要因

皮膚の滑落や掻きむしり等により、皮膚のバリアが低下すると、アトピー性皮膚炎を発症します。

  1. 食生活

  2. 生活習慣(睡眠時間・睡眠環境)

  3. ストレス

食生活の乱れや睡眠不足などの、乱れた生活習慣により、体の免疫力はどんどん低下します。そこにストレスが加わると、更に体は疲労状態になり、アトピー性皮膚炎を発症しやすくなります。

◾️アトピーにおける薬とその副作用

アトピーには当然投薬治療が行われます。

主な薬は以下の3つとなっています。

1、ステロイド外用
2、抗アレルギー剤
3、ステロイド内服薬

これら3つの薬は、アトピーに効果がありますが、当然副作用もあります。

・慢性化
根本的に治すのではなく、今ある炎症を抑える為の投薬なので、慢性化するリスクがあります。

・皮膚短縮
皮膚の再生機能までも抑えてしまう為、皮膚が薄くなったり短縮されたりします。

・腎機能低下
ステロイド薬は副腎皮質と呼ばれている、腎臓の一部から出ているホルモンを薬にしている物ですので、投薬すると副腎皮質からホルモンが分泌されなくなります。そうすると、腎機能が低下します。

・骨粗鬆症
ステロイドホルモンを投与すると、骨が脆くなり、骨粗鬆症になります。

・糖尿病のリスク
血中の糖度が高くなりますので、糖尿病のリスクが高くなります。投薬の量が多ければ多いほど、リスクが上がります。

◾️薬に頼らない自宅で出来る対策法

前述の通り、薬には様々なリスクが付きまといます。それらを防ぐ為に薬に頼らない方法を学んでいきましょう。

 

1.食生活の改善(腸内環境の正常化)

油、小麦、砂糖を過剰に摂取すると、アトピー性皮膚炎が悪化します。
そのため、これから紹介する注意点をよく読んで、摂取の形を変えるか、そもそも摂らないか、を参考にして実践してみてください。

 

油の種類に注意

サラダ油などのオメガ6脂肪酸は本来は腸内の悪玉コレステロールを低下させ、善玉コレステロールを増やす働きがあり、摂取を推奨するものでした。

しかしながら、食の欧米化からオメガ6脂肪酸の過剰摂取比率が高まり(油ものが多い)、腸内に炎症を起こしやすい環境が整ってしまいました。

本来は、オメガ3脂肪酸(青魚などに含まれる)との摂取バランスを調整して摂取するのがベストですが、最近はオメガ6脂肪酸が不足することは少ないため、油ものの摂取を控える意識を持つと良いでしょう

 ちなみに、サラダ油などの調理油をオメガ3脂肪酸を多く含む、亜麻仁油・しそ油などに変えると良いでしょう。。

しかしながら、この2つの油は調理をしていく中で熱に弱いので、加熱調理を考えるならサチャインチオイルがおすすめです。

小麦を取らない

小麦に含まれる成分グルテンが問題になります。

グルテンは腸内で吸収されない成分というだけでなく、身体においてアレルゲンとして働きます。また、吸収と排出がされにくい成分のため、この成分を害であると判断した体内の免疫系がグルテン排出のために攻撃を始めます。

これでグルテンのみを攻撃することができればいいのですが、体内の正常な部分にも免疫系の攻撃が及ぶためアトピー性皮膚炎を始め、アレルギー症状の悪化に繋がります。

よって、小麦の摂取は控えるべきです。

砂糖の摂取を控える

生成された砂糖は栄養分はほとんどなく、エネルギー源として体内で扱われます。

しかしながら、このエネルギーを腸内環境を荒らすカンジダ菌や悪玉菌といったカビの成分が多分に好みます。

腸内環境は善玉・悪玉・日和見菌のバランスが整っている状況が理想的です。

しかしながら、悪玉菌が増え、日和見菌が悪い方向に働くと、たちまち腸内は炎症を起こし、消化吸収に問題を起こし、アトピー性皮膚炎の悪化に繋がります、

つまり、砂糖の摂取は腸内環境を壊す恐れがあるのです。

そのため、砂糖の摂取は控えるべきでしょう。

乳製品は摂らない

腸内の善玉菌を増やすために乳製品は必要!という考えもありますが、筆者はそのようには考えません。

理由としては

もともと日本人は乳製品を分解吸収出来ない。からです。

日本人の約7割から8割が乳糖不耐性症と呼ばれる、乳製品を吸収できない腸内環境になっています。

そのため、吸収できない牛乳は腸内に残ると腐敗菌を発生させやはり腸内環境を悪くします。

結果、腸内と体内で炎症を起こしやすい環境を作ってしまいます。

乳製品を摂取してお腹を下す人が多いのはその為です。

健康の為にヨーグルトを食べる人もいますが、上記の理由から、日本人にとってヨーグルトは摂取すべきではないと考えています。

また、乳酸菌は納豆や漬物に代表される発酵食品にも含まれるため、代用品で摂取する考えを持つと良いでしょう。

2.食事の摂取量を少なくし、内臓の負担を減らす

『腹八分、一日二食生活を心掛ける』

物を食べると、それを消化する為に内臓が働きます。

食べすぎると消化する回数が増える為、内臓が疲れやすくなります。

飽食の時代になったのは最近で、昔は一日二食が当たり前でした。

それが、一日三食時代に入り、昔には珍しいとされていた病気にかかる人が増えました。

アトピーもその一つです。

腹八分目、一日二食が人が生活するには丁度いい分量です。

一日三食、食べていた人には少し辛いかもしれませんが、実行してみると2日程度で驚くほど早く順応します。

食事量を減らすと、敏感な人は肩こりや腰痛の軽減、寝起きの違いなどを実感することと思います。

それほどに、1食が内臓に与える負担というのは大きいものです。

では、三食のうちどの食事を控えるべきか?

これはその人のライフスタイルによって異なりますが、筆者は『朝食を抜く』ことをオススメします。

理由としては

◯寝て起きてからすぐに内臓を働かせると疲れやすい。

◯朝食を摂取して血糖値を上昇させると、日中までに血糖値が下降して空腹を助長させるため。

です。

とは言え、自分が抜いてみてベスト!と思えるタイミングを見つけるのが一番だと思います。

3.皮膚を守る入浴法

湯船に20分浸かるだけ!あとはシャワーで流すだけの入浴を行う。

皮膚をゴシゴシと洗ってしまうと、どうしても傷がついてしまいます。

そうするとアトピーを悪化させてしまうので、擦らない事が大切です。

湯船に浸かると、ほとんどの汚れは自然に取れていきますので、あとはシャワーで洗い流す程度で充分清潔な体を保てます。

また、シャンプーなども使う必要がありません。

しっかりとお湯で丁寧に流せば、ニオイもせず汚れも落とすことが出来ます。

注意として、アトピーが全身に出ていて痒みがひどい、皮膚が突っ張り切れると体液が出るくらいの状態の人はシャワーだけで済ますのが得策です。

このような状態では入浴すると、体温の上昇によりかゆみを悪化させてしまいます。

状態に合わせて、入浴も気を使うとアトピー改善に役立ちます。

4.充分な睡眠を取る。

『寝具はベッドでなく、布団を使用』

睡眠の量と質が悪いと、ストレスがかかります。ストレスはアトピーを悪化させてしまう要因ですので、充分な睡眠と質のいい睡眠を取る事が大切です。

質のいい睡眠を取る為には、ベッドよりも布団の方が有効です。
ベッドだと、体がベッドから落ちないようにと無意識に緊張させてしまいます。

その為寝返りの回数も減り、睡眠の質が下がってしまいます。

5.急にステロイドをやめようとしない徐々に卒業すること

いきなりステロイドを辞めるのはオススメしません。
一時的な状態悪化を招く・・・ことは覚悟の上かもしれませんが、仕事やライフスタイルなどの時期を考えないととてつもないカユミに見舞われ、ストレスのあまり改善どころではなくなってしまう可能性があります。

薬にはリスクが付き物ですが、治療には必要不可欠な存在です。

医師と相談しながら長いスパンで考え、少しずつ辞めていきましょう。

◾️まとめ

薬に頼らない方法を実践するとなると、特別なことをすることはほとんどなく、どちらかというと生活を見直すという事に終止します。

また、基本は『何をすればいいか?』よりも『何を排除すべきか?』という引き算の考えが重要です。

この考え方は、アトピー性皮膚炎を始めとした様々な病気の改善に繋がります。

ぜひ、今回の記事を参考にして日常に役立てていただければと思います。

ステロイドも漢方も使わず、再発しないアトピー改善をお考えなら

 

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