ストレスが増えるとアトピーが悪化する!?腸とストレスの関係性。

毎日が緊張で胃が痛い。
連日のストレスでついつい過食になりがち。
悩み事が増えてから便秘になりがち。

 このようなことはご経験ありませんか?

 『ストレスで胃が痛い』

こんな風に、ストレスがかかると内臓への負担が増える。というのは現在の常識になりつつあります。

アトピー性皮膚炎でいうなら、腸の状態不良の反応は皮膚状態の悪化に繋がりますので、ストレスの増加=アトピーの悪化 という考え方もできます。

よって、ストレスを取り除くことはアトピー性皮膚炎を改善していく上で大事になってきますね。

 本日は、

◯ストレスがかかると内臓にどのような反応が起こるのか(特にアトピーとの関係性が深い腸)?

◯その回避方法について

をご紹介していきます。

ストレスで一番トラブルを起こす臓器は『腸』

実は腸という臓器は『第二の脳』と呼ばれています。

これは、脳の反応がなくても独立して動くこと、また、脳内神経伝達物質のセロトニンが脳についで多く存在すること、以上からその様に呼ばれるようになったそうです。

 働きや存在する物質が近い、という理由だけでストレスが腸に影響を及ぼしやすいというわけではありません。

 脳内から発せられるストレスホルモン(副腎皮質刺激ホルモン)がストレスによって過剰に分泌されると結腸の蠕動運動が強く起こり、また腸内環境に変化を生じさせます。

いわゆる『不安な状態が続くとお腹を下す。』という状態は、このような脳からのストレスが腸内に影響を及ぼしているわけです(過敏性腸症候群)。

変化が起こるのは腸の運動だけではない『腸内フローラのバランス不良』

上に紹介したようにストレスホルモンが分泌されると、腸の運動が活発になるだけではありません。

 腸内の細菌のバランスにも影響を及ぼします。

 腸内は、善玉菌・悪玉菌・日和見菌腸内フローラ)のバランスが保たれることで消化や吸収がバランスよく行われます。

しかし、このバランスが崩れるとたちまち腸内環境は悪化し、腸内に有害物質が増え、軟便や下痢、便秘・腸内粘膜の炎症などを起こすようになります。

また、このような腸内環境では、腸の反射が肌にも現れ、肌荒れ・アトピー性皮膚炎の悪化を招いてしまいます。

 

このようにメンタル面の影響は腸内に影響を及ぼし、果てはアトピーの悪化につながってしまうのです。

アトピーの悪化要因であるストレスをケアしていく方法

1.睡眠

単純ですが、非常に効果的な手段です。

しっかりとした睡眠時間は自律神経を整え、脳内ホルモンやストレスホルモンのバランスを整えるので『ストレスケアにはどうすればいいか?』を考えるなら、まずはここをベースに取り組むのが得策です。

 ちなみに、しっかりとした睡眠を取るなら

◯体温を下げる(入眠前に熱い風呂に入らない。)
◯眠くなるまで待つ(無理に寝ようとしない。)
◯塩分を取りすぎない(のどが渇いて目がさめるのを防ぐ)
◯タンパク質の摂取よりも炭水化物の摂取を(糖分は入人作用がある。)

 これらを意識してみましょう。

 また、アトピー性皮膚炎の方は睡眠状態が改善することで成長ホルモンが分泌され肌の回復が早まりますので、こうした観点からも効果的です。

2.陽の光を浴びて軽い運動

これも1に繋がることですが、やるとやらないでは段違い。

日光を浴びながら、ただただ何も考えずに歩くと、頭の中がクリアになります。

逆に、閉じこもって考え事をすると自分でストレスを貯めに行っているようなものです。

動く動く!そして考えないを実践すると良いでしょう。
運動の習慣がないと、動くまでが面倒ですが、やってみると存外スッキリします。

 アトピー性皮膚炎の方は、段階にもよりますが、最終的に体内からの解毒を行う必要があるので、汗を出せるようになると代謝が良くなり、肌の回復も早まります。

3.考えを紙に書き出す。

貯め込むことで、文字通り頭は重くなります。

大事なのは考えを出すこと。

人間は忘れるという機能がありますが、嫌なことやストレスが溜まると、そればかりを考えてしまい、忘れることが出来ません。

ですから、自分の中から考えを紙媒体に出していき、忘れる手助けをしてみてください。

最初は、難しく感じますが、ごちゃごちゃしたものを整理するとすごくスッキリします。

まとめ

ストレスが体に与える影響というのは、漠然と悪い!という印象をもたれているかたも多いと思います。

ただ、それが自分の身体にどのような影響を与える・・・までは、把握できていないものです。

自分の身体にどのような影響が起こっているか、そしてそれに対して自分が出来ることはなにか?

仕組みを知ることで対策もしやすくなるので、ぜひ、今回の記事を参考にしていただてい出来ることから始めてみてくださいね。

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