問題　湿布で缶ビールは冷やせるでしょうか？

こんばんは

元頭痛持ちの院長小林です。

今日は、けっこう患者さんからの質問で多く出ている内容なのでそれを記しておこうと思います。

怪我をされた患者さんへの自宅指導で（ギックリ腰など）私が『氷で痛いところを冷やすようにしてくださいね。』とお伝えすると、８割型この文言が返ってきます。

『氷でなくて、湿布でもいいんですかね？』

・・・確かに、氷を作るのも用意するのも面倒だし、湿布の方が便利です。

しかしながら、氷と湿布では期待する効果が違います。

私が氷で冷やして欲しいときはこんな時を指しています。

本日はこうした『湿布に関する誤った知識』を改める内容を記していきます。

冷湿布って冷えないんですか？

ハイ！冷えません。

冷えた感覚があるのは湿布に含まれる、メントールやハッカ油などの　薬効成分の効果　によるものです。
この効能により『スーッ』とした感じがするわけです。

しかしながら、前述した通り決して冷やしているという効果はありません。

ですので、怪我した部分が腫れ上がったり、赤くなったりしているときは湿布では効果的に不十分と言えます。

じゃあ、湿布は効果がないの？

と言われるとそのようなことはありません。

消炎鎮痛の薬効成分があるため、効果がないわけではありません。

入眠中・仕事中など、患部を冷やそうにも冷やせない時間帯に使う補助的なものと考えていただければいいと思います。

また、包帯を巻く際に部分によっては（かかと、外反母趾のはれた部分など）緩衝剤の効果も個人的には得られるかと思うので、こういうときは使うべきですね。

湿布で缶ビール冷やしますか？

このたとえ話をすると皆さん冷やす効果については納得されますね。

冷えるわけありませんから。

因に、過去に常温保存のビールで実験したことありますがビックリするくらいに冷えません。
むしろ飲み口付近に湿布の成分が付着して眼にしみますから、全く持ってお勧め出来ない行為です。

使いどころを間違えず、正しく使用しましょう！

というわけで、湿布の話を書いてきましたがいかがだったでしょうか？

参考になりましたか？

最後にこの時期限定で簡単に気持ちよく湿布を使える方法を教えます。

それは・・・

冷蔵庫でキンキンに冷やしてください！ビールと一緒に（笑）

立ち仕事で疲れた足や筋肉痛にはなかなかいいケア方法になりますよ！

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