18歳 女性 高校生 京都市西京区
主訴 肩こり
高校に入学したころ(来院の2年前)より肩こりを自覚するようになった。勉強により、肩こりが増強。辛い時は、頭痛を伴う。左利きのためか、左側の方が辛い。吹奏楽部で、クラリネットを演奏する。
検査|上肢の外転で左にひっかかり
上肢の外転で、左にひっかかりが強い。
頚部伸展では、可動域にやや制限あり。
腰椎回旋では、左回旋時に左に突っ張りを感じる。
施術
初回
全身の筋膜のねじれを取る目的で筋膜の調整を行う。
2回目(初回より7日後)
前回同様、筋膜の調整を行う。加えて、寝不足で疲労が蓄積されていたため
肝・腎の調整の目的で(左)合谷(右)太衝に鍼を行う。
頚部伸展では、可動域の大幅な改善がみられ本人も喜んでいた。
3回目(初回より14日後)
PS10→7(最も辛い時)。手技および鍼は、前回同様の内容で継続。
さらに、大腿四頭筋の筋膜調整および腸腰筋のストレッチを加える。
以前は、肩こり以外にも腰部のダルさを感じることがあった現在はダルさがでることはなくなったとのこと。
4回目(初回より23日後)
PS10→3〜4。
良好な結果が得られているため、手技は前回同様の内容で継続。
冷房で体が冷えているため、鍼を灸に変更。陰陵泉と(左)合谷に施灸。
5回目(初回より37日後)
PS10→3〜4(最も辛い時)。
良好な結果が得られているため、手技および灸は前回同様の内容で継続。
3週間後、経過を確認し、肩こりが改善していれば次回で施術終了とする予定。
解説|肩こりなのに肩が原因じゃないの?
肩こりなのに肩が原因じゃないの?
答え
腰痛同様、ほぼほぼ肩こりの原因は肩自体にありません。
今回の肩こりは、背筋の筋肉『脊柱起立筋』が固くなる事によって引き起こされていました。
脊柱起立筋→背筋を伸ばす姿勢維持の筋肉です。
この筋肉が勉強での姿勢を長時間保持するため、緊張した状態が続いていたこと発端です。
しかしながら、長時間この姿勢を維持することは筋力が弱いと困難になります。
このような姿勢(いわゆる猫背)では肩は正常よりも前方で保持されるため、肩が前に巻き込まれます。
その結果、肩こりがひどくなったというわけです。
こういった学生さんが訴える肩こりの相談は、夏場・冬場など塾の夏期講習や受験が続いた時に多くなります。
あなたも勉強中に肩がこって
- 頭が重くなって勉強に集中できない
- 肩こりがひどくなると吐き気がする
- ねてもねても疲れが取れない
なんてことはありませんか?
もしかするとその肩こりは肩ではなく『背筋』に原因があるかもしれませんよ。
※背筋が原因の肩こりは、姿勢を理解して専門的な整体を行うことが必要です。
肩こりの専門整体をご希望の方はコチラのページをご覧ください
この記事を書いた人
【京都市のコバヤシ接骨院・鍼灸院院長】柔道整復師、鍼灸師の国家資格保有者。ジオン療法セラピスト。総合格闘技道場GROUNDCOREのトレーナー、プロ柔術MATSURI、アマチュア格闘技イベントレグナムジャムのリングドクターも経験。スタッフのほとんどが京都人という、地域密着型治療院として健康を守っています。