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《症例報告》原因不明の手の脱力感と頭痛《改善例》 

16歳 女性 学生 京都市南区

 主訴|原因不明の握力低下と頭痛

平成27年10月5日頃より、風邪のような症状により体調不良となる。
同時に頭痛と手の脱力感が出だす。
自宅療養で様子を見てみたが、三日経っても改善がなかったため神経内科を受診し各種検査を行うも『異常なし』。

そのほかの病院でも特に異常を認めず、自律神経調整の薬を処方される。

その後10日ほど経過して頭痛とともにめまいを発現。握力が低下し、物を掴んでも落とすようになる。時に嘔吐もみられる。

病院で処方される薬を飲んでも改善がみられないため、少しでもよくなればという思いから来院を決意する。

検査|頸部可動域検査で伸展の動きの悪さ認める

肩関節の可動域 正常
頸部可動域検査 伸展で動きの悪さ認める
骨盤動揺性 正常
クラニアル検査 後頭骨、前頭骨に動きの不良認める。また、頭蓋骨全体の動きが小さい。
筋膜テスト 骨盤と頚椎、肩の筋膜の動きの悪さを触知
内臓検査 肝臓と胃に疲労蓄積
握力MMT 左右ともに MMTレベル 0〜5 で 3

全身状態

夜間に何度も目がさめて熟睡できない、薬を常時服用していることにより肝臓に疲労が色濃く出ている。
また、嘔吐による胃の疲労も同時に認める。

以前から頭痛が出ることがあったが握力の低下については初めてとのこと。
以前の頭痛は安静にしていれば問題なく治まる程度だったという。

施術

初回

検査により、脳脊髄液の循環不良による身体恒常性の低下、頭蓋骨の動きの不良による脳圧の上昇、睡眠状態不良による自律神経系が不調になったものと判断。

骨盤と頭蓋骨を調整し、脳脊髄液の循環不良を取り除き身体の身体恒常性(自然治癒力)を調整。調整後、頸部進展角が上昇。変化がみられたため、初回はここで終了。
付き添いで来られていた保護者に状況を説明し。施術や考えに独自性があるが、話を聞いて納得した上で帰宅される。

また、本人には睡眠をしっかりとってもらうことを指導する。

二回目(1日後)

『頭痛がなくなりました。握力もちょっと戻っています。』と検査前に報告を受け、喜んでいる。

検査をし、頸部伸展角は正常化。

握力は3→3.5まで上昇。

頭蓋骨の動きは変化なし。

前日より、骨盤と頚椎の動きが良いため、脳脊髄液の循環不良は改善傾向。

前回と同様の施術後、内臓疲労(肝臓・胃)を取り除く触れる程度の鍼を数カ所に施行。

終了後の再度検査で頭蓋骨の動きがスムーズになったため二回目はここで終了。

状態が改善傾向の為、再度睡眠をしっかりととるよう指導。

三回目(4日後)

ご両親に付き添われ来院。

頭痛は消失。

検査にて、握力MMT3→4に上昇。

頭蓋骨の動きもスムーズ。

内臓疲労が軽度残存していたため、前回同様の鍼を行い終了。

今後は経過観察のみで問題ないことを伝え施術は本回のみで終了する。

解説|握力低下について

《握力低下について》

頭痛に関しては頭蓋骨が問題・・・ということは想像できると思いますが、握力低下についてはなかなかイメージがし辛い部分だと思います。

病院の検査などではこのような場合、まずは『頚椎症』が疑われるところでしょう。

しかしながら、過去の臨床経験によると頚椎症自体が握力低下の一因になっていることはMMTで全く力が入らない状態になっていることがほとんどでした。

そのような場合は手術適応になりますが、今回のような一時的な筋力低下は自律神経の不調で多分に起こりうることです。

原因は日常のオンとオフを切り替えられないこと

自律神経系というとなんとなく理解している人は多いです。原因不明だがなんらかの病状がある場合にそう言った言葉は多用されます。

しかしながら、自律神経系の疾患とは『日常のオンとオフが体の中でうまく切り替えられない状態』を言います。

例えば、寝不足で日中が眠いなどが容易に想像できる自立神経系の不調です。

このような状態が続くと、食欲の不振、筋肉の不調和による肩のこり、血管が収縮しっぱなしになり頭痛起こる、以上のような症状を引き起こします。

また、今回のように脳からの正しい指令が筋肉に伝達されずに握力の低下を引きおこすこともありうるのです。

今回のケースでは睡眠不足が多分に見られた為、十分な睡眠を取ることで日常生活のオンオフの切り替えの正常化に努めてもらいました。

脳圧の上昇による頭痛

頭蓋骨の内部は脳脊髄液という液体で満たされています。

これは、脳を保護する・栄養する・体内の恒常性を保つ働きがあります。

この液体は脳だけでなく背骨全体に流れています。

この液体が姿勢の不良、頚椎の歪みなどで循環不良になると脳に液体が貯留し、頭蓋骨の内圧が上昇します。

そうなると、頭蓋骨を中から押し広げるようにして頭の中がパンパンになり頭痛を引きおこすのです。

今回の頭痛は、この圧力を頭蓋骨の調整を行うことによって下降させることで改善させることができました。

原因不明と言われる症状でもケースによっては、今回のように理論立てて考えると症状改善の糸口が掴めることがあります。

病院に行ってお手上げ状態と言われても以外と改善する方法はあるものです。

この記事を書いた人

京都市_コバヤシ整骨院・鍼灸院

【京都市のコバヤシ接骨院・鍼灸院院長】柔道整復師、鍼灸師の国家資格保有者。ジオン療法セラピスト。総合格闘技道場GROUNDCOREのトレーナー、プロ柔術MATSURI、アマチュア格闘技イベントレグナムジャムのリングドクターも経験。スタッフのほとんどが京都人という、地域密着型治療院として健康を守っています。

《症例報告》数週間前に出だした耳鳴り《改善例》 

42歳 女性 受付 京都伏見区

主訴|右耳鳴り

来院の数週間前より右耳が『ホワンとした感じがする』感覚が発症。
耳鼻科などで検査をするも異常なし。
めまいや難聴などはない。
もともとはO脚の矯正する目的で来院したが、O脚に関して矯正が終了したため、相談を受け加療を開始する。

 検査|骨盤動揺性・右に硬さあり

肩関節の可動域 正常
頸部可動域検査 正常
骨盤動揺性 右に硬さあり
クラニアル(頭蓋骨)検査 右側頭骨・頭頂骨・後頭骨に動きの不良あり
内臓検査 大腸に疲労蓄積

全身状態

普段から健康意識が高く、食生活や運動面はかなり気を使っている。
疲労感は本人の自覚では少ない様子。
少し寝不足気味。
右腰痛を発症している。

施術

初回

検査により、頭蓋骨の動きの不良(時に右)が主な原因の耳鳴りと判断。

骨盤調整と頚椎の調整を行い、バランスが整った状態で頭蓋骨を撫でるような力で調整。
左と比べ、右の動きが不良であったが整ったことを確認し初回はここで終了。
施術後の変化はないが明日以降に変化が出ることを伝える。

二回目(5日後)

『今日はホワンとした感じが前回よりつよい。』と訴えあり。
発症していた右の腰痛に関しては痛みをほとんど感じないとのこと。

耳鳴りの具合を確認するため、頭蓋骨の検査を行うが前回より動きは良好で変化は出ているため、一時的な悪化は見られているものの問題ないことを伝え、初回同様の施術を行う。
全身の疲労感が色濃く出ていたため鍼灸施術を三箇所行い、二回目はここで終了。

自律神経の乱れを起こしているため、睡眠をしっかり取るよう指示。

三回目(9日後)

右耳の耳鳴り、不快感消失している。
腰痛に関しても消失しているため、本回で施術終了とする。

解説|耳鳴りの原因

耳鳴りの原因

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耳鳴りなど耳の不調が出た際にはファーストチョイスとして耳鼻科受診が選ばれます。
そこで改善すれば問題ないのですが、場合によっては『原因不明』と言われ、処方された薬を飲み続け改善しないケースも多いです。

耳鼻科で行われる検査としては『耳孔内の目視による検査』『聴力検査』が主であり、めまいなども併発していれば平衡感覚を確認する検査を行います。
これらは全て耳に着目した検査になっています。

しかしながら、今回のように耳鳴りや耳の不快感が『耳自体にない』というケースもあります。

私の経験上、そうしたケースでは頭蓋骨に問題がある場合が多数です。

頭蓋骨がずれる?

立体パズル

頭蓋骨は28個の骨で形成され、一つ一つがパズルのようにして繋がっています。そして、以外に思われるかもしれませんがこの一枚一枚の骨は動くのです。(詳しくはコチラ
ちょうど歯車のように、隣接した部分と連動して可動性を出しています。

そのパズルでいう一枚のピースがズレを起こすと、歯車の連動に不調和を起こし、一部に動きの不良が出ます。

歯車

このようなズレを起こす原因は、自律神経の乱れ、筋肉の硬さ、過去の怪我など様々です。

今回は睡眠不足による自律神経の乱れが原因でした。

わずか三回の整体で改善、これは早い方です。

耳鳴りは整体で改善することが出来ます。

耳鳴りだけでなく、症状は基本原因が特定できて正しくアプローチすることができれば改善することが出来ます。

しかし、いくら原因がわかったとしても時間が多大に経過した症状は変化を出すのに時間がかかることがあります。

それは、症状自体が脳に刷り込まれ、その状態が常であると体が認識してしまうからです。

特に耳鳴りは時間経過とともに治りにくくなります。

今回、早期に改善したのは耳鳴りが出始めて来院するまでの期間が早かったからです。

このように原因不明であっても、発症から一ヶ月以内の来院であれば、耳鳴りの早期改善は整体で十分に可能なのです。

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京都市_コバヤシ整骨院・鍼灸院

【京都市のコバヤシ接骨院・鍼灸院院長】柔道整復師、鍼灸師の国家資格保有者。ジオン療法セラピスト。総合格闘技道場GROUNDCOREのトレーナー、プロ柔術MATSURI、アマチュア格闘技イベントレグナムジャムのリングドクターも経験。スタッフのほとんどが京都人という、地域密着型治療院として健康を守っています。

《症例報告》出産後の骨盤の開きが原因になった腰痛の一症例《改善例》

48歳 女性 食堂勤務 京都市東山区

主訴|右腰の痛み

右腰の痛み

20代の頃から食堂に勤務していてその時から軽度の腰痛があった。

その時の勤務時間は5~6時間程度であったが、社員登用され勤務時間が8時間に伸びた頃より腰痛が悪化。
我慢できないほどではないが、勤務時間の増加とともに疲労が強くなると痛みが強度になる。
このままでは仕事に支障を来すとともに、趣味・目標としているハーフマラソンを乾燥することができないのでは、という不安を解決するため友人紹介の元当整体院に来院する。

 検査|左右の骨盤に動きの不良あり

骨盤動揺性 左右の骨盤に動きの不良あり
脊椎進展テスト TH10から下部腰椎まで硬さを認める
筋膜テスト 全体的に筋膜の動きの悪さを触知
腰椎回線可動域 体幹を左にひねると痛み誘発
内臓検査 大腸に疲労蓄積

全身状態

家事と労働のためか、疲労度が全体的に強い。
過去に3人出産しており、難産のため促進剤を使っての出産を行ったため骨盤の開き強い。5歳時に足首を縫った経験あり(直径5センチ程度)

施術

初回

検査より骨盤の開きが原因になった腰痛と判断。

まずは疲労により落ちた自然治癒力を回復させる・開いた骨盤を閉める目的で、骨盤調整・頭蓋骨調整を行う。
その時点で腰椎回旋可動域が改善し、痛み軽減。
脊椎進展時のTH10から下部腰椎まで硬さも改善。

初回はこれで終了。

翌日に来院促すも、時間的に翌日の来院を行うことは厳しく、次回来院が一週間後になると申し出があったため、初回治療の当日、3時間後に再度施術する。

二回目(3時間後)

痛み軽減あり。

再度骨盤を閉める目的で骨盤調整施行・
また、骨盤の開きにより全体的な内臓下垂見られるため、手技により内臓調整。
骨盤の前傾が強度になり、腹筋が伸ばされるようにして緊張していたため腹筋の緊張を解放。
その後、全身疲労を改善するために鍼灸を行う。
痛みは10→5へ

二回目はここで終了。

三回目(8日後)

来院するまでに生理痛が強く動くことができない時があったとのこと。
本日はまだ動けるようになったと訴えあり。
おそらく、骨盤の開きに子宮・卵巣などのねじれ、疲労の蓄積が原因と思われる。
骨盤の調整・内臓調整を行い、鍼灸にて自律神経の調整、内臓疲労を取り除く施術を行う。

三回目はここで終了。
施術後痛みに変化なし。

四回目(3日後)

10→6まで痛み軽減している。

『前回の次の日から楽になりました。』と経過報告を受ける。
前回同様の施術を行い、痛みはさらに半減する。

五回目(7日後)

痛み消失。業務に差し支えないほどに回復する。
腰痛は本回で施術終了とする。

冷え性の訴えがあり今後も生理痛に関して心配な点があるため、次回より体質改善施術を行っていく。

解説|骨盤の開きについて

骨盤の開きについて

出産に伴い、骨盤が開くと骨盤が歪み内臓が通常存在する部分より下垂・ねじれを起こし、内臓の機能低下が起こります。

結果、生理痛や便秘などが出てくるようになります。

また、普段からの姿勢の問題もありますが腹筋が骨盤の傾きにより引き伸ばされて『伸ばされながら筋肉が縮む』という身体に最も負担をかける筋収縮様式の伸張性収縮を引き起こします。

この伸張性収縮により骨盤の傾きはさらに助長され、腹筋と反対部分に位置する腰に負担がかかると腰痛は強くなります。

今回のケースで腰痛を引き起こす原因になっていたのはこの二点でした。

腰が痛いからといって腰にアプローチしていれば、今回のように早期に改善することはなかったと思います。

以前の記事にも書きましたが腰痛学会は『腰痛の原因の85%は原因不明』と発表しています。

腰痛の原因は腰に求めてはいけないと改めて考えさせられる一症例でした。

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《症例報告》頚椎が原因になっていた顎関節症の改善例《改善例》

26歳 男性 飲食店経営 京都市下京区

主訴|あくびをすると痛い顎の痛み

小学生6年生くらいからあくびをするたびに左顎付近で『パキパキ』という音が鳴っているのが気になっていたが痛みは無く放置していた。

ところがここ最近(一ヶ月ほど)で、あくびをするたびに『ガコン』という音と同時に左顎に痛みが出るようになったため、日常に支障を感じ来院する。

検査|伸展動作が減弱。第2頚椎の動きの不良認める

頸部可動域検査 伸展動作が減弱。第2頚椎の動きの不良認める。

骨盤動揺性 左右の仙腸関節に動きの不良あり

筋膜テスト 全体的に筋膜の動きの悪さを触知

内臓検査 肝臓と腎臓に疲労蓄積

クラニアル検査 頭頂骨・後頭骨・下顎の動き不良

全身状態

飲食店を深夜経営しているため、睡眠不足気味。

後頸部の筋肉の過緊張認める。

開口時に『カコカコ』(クリック音)を左顎関節部に認める。

施術

初回

検査より、頚椎由来の顎関節症と判断。

後頸部の緊張の解放、第2頚椎の矯正、仙骨の硬さを調整し再度検査。

頚椎の伸展動作、動き良好となる。

顎に関しては痛み変化なし。クリック音は施術中より減弱。

初回はここで終了。

睡眠不足・疲労により自律神経の不調が見受けられたため、

施術日の夕方16:00くらいに状態確認の電話を入れる。

『昼間は痛かったけど、今はあくびをしても痛くないです。』と喜んでいる。

二回目(2日後)

あくびの際のクリック音は残存。痛みは10→5まで減弱。

前回の施術・顎と頭蓋骨の調整に加え、肝臓疲労を取り除く鍼灸を行う。

鍼に対して不安を覚えていたが触れる程度の刺激だったため『全然大丈夫です。』という反応を得る。

調整途中からクリック音が減弱。

施術後はほとんど音がしない状態になる。

三回目(2日後)

痛み10→2。日常での痛みほとんどなくなる。

前回と同様の施術を行う。

鍼を置鍼中リラックスして寝息を立てている。

四回目(7日後)

痛み消失。クリック音も時に見られる程度まで減弱。

同様の施術を行い本回で施術終了。

症状消失しているため、次回から全身疲労の改善とケアの施術を行うようにする。

解説|根本治療にはアプローチの仕方が重要

顎関節症は顎の筋肉に過緊張(外側翼突筋)を起こし、顎関節内にある人体の不調和によって引き起こされることが一般的とされています。

しかしながら、上記の部分だけにアプローチしていると、その不調和を起こす原因にまでアプローチできておらず、症状の消失(今回は痛み)まで持っていくことが困難です。

この不調和を起こす原因は、後頸部の過緊張、頚椎(特に第2頚椎)、睡眠の不足(自律神経の乱れ)がベースになっていることが多いです。

今回はそれらに対して調整と、鍼灸施術でしっかりとアプローチし根本改善を徹底して行ったことによって早期の改善が見られました。

もし、どこにいっても顎関節症の痛みがなかなか治らないという場合は、痛みのみにしかフォーカスしておらず、こうした根本的な改善ができていない可能性があるかもしれません。

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京都市_コバヤシ整骨院・鍼灸院

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《症例報告》腰部脊柱管狭窄症のケース《改善例》

69歳 男性 ビルメンテナンス業 京都市伏見区

主訴|腰痛と立っているときの下腿のだるさ

半年前から腰臀部の起床時のだるさ、立ち上がり始めの痛み、立っていると下腿部の痛みが強くなる。

病院でレントゲンを撮るとドクターより『歳のせい』といわれ、まともな加療を受けられないことをひきりに近くの接骨院に通うようになる。

そこで電気・マッサージなどを受けるも一向に改善せず、当整体院にて通院中の娘の紹介で来院する。

検査|腰に突っ張り感が強く痛みが走る

腰部可動域 右に捻ると腰に突っ張り感が強く痛みが走る。

脊椎の硬さ TH(胸椎)7〜10 L(腰椎)全体に硬さを認める。

骨盤動揺性 左右の骨盤に動きの不良・硬さあり

筋膜テスト 股関節の外旋が強く臀部付近の硬さ右に強い

硬膜テスト 硬膜にねじれを確認

内臓検査 肝臓と腸に疲労認める

筋力検査 右(中臀筋・腸腰筋・大腿四頭筋・ハムストリングス・下腿三頭筋・前脛骨筋)に左と比べ著名な筋力低下を認める。

神経テスト 正常

腱反射 正常

知覚 左と比べ、足背と前脛骨筋部に一部知覚の減弱を認める。

全身状態

夜間のかゆみが下腿にあり(うっ帯性皮膚湿疹)、静脈瘤も認めることから全身循環の不良を認める。皮膚が硬い。

歩いていて20分ほど経過すると、足が強くだる痛くなりしゃがみこんでしまう。

施術

初回

検査と全身状態の所見より、腰椎L4、5レベルの中期脊柱管狭窄症による座骨神経痛と判断。

施術前に狭窄症は腰部症状の末期状態であり、改善には時間がかかる(3〜半年)ことを伝え同意が得られたことにより加療を開始する。

肝臓と腸に負担がかかっていることから、肝臓と腸の調整を行う。

その後、骨盤調整を行い再び筋力テストを行う。

『さっきより力が入ります。腰も痛くない。ただ手を添えているだけなのに』と不思議そうな面持ちをされる。

初回はこれで終了。

腰の痛みが腰部ではなく、内臓疲労が原因で引き起こされていることがよく分かる。

日常の注意として、スナック菓子などの間食を控えるよう指示する。

二回目(二日後)

『寝起きの痛みがましです』と訴えあり。

前回と同様の治療に加え、さらに内臓疲労を取り除く目的で鍼施術を行う。

二回目はこれで終了。

三回目(6日後)

前回と変化なし。

二回目と同様の施術を行うと同時に、筋力低下を起こしている筋肉に対し筋力強化を行う。

自宅で行うトレーニングを指導し終了。

四回目(10日後)

『腰と臀部の痛みがほとんどないです。』と訴えあり。

内臓疲労も腹部の硬さが取れ改善傾向。

トレーニングも真面目にこなしており、筋力も改善傾向。

立っている際の下腿のだるさ、椅子から立ち上がる際の腰の痛みは残存。

五回目(7日後)

腰臀部の痛み消失。下腿のだるさも違和感程度まで軽減。

『今まで自分の大事な体を数百円の安いところに任せていたのが怖くなった。やはりお金をかけてしっかり見てもらえるのはいいですね。』と笑顔を見せての発言あり。

その笑顔に比例して状態は改善傾向。

自宅トレーニングにも慣れてきたため、別メニューを提示する。

六回目〜十一回目(約一ヶ月半)

ウォーキングも20分以上行えるようになり経過良好。

内臓疲労も取れており、骨盤の硬さも軽度残存のみ。

同時に脊椎の硬さ、硬膜の硬さも改善している。

一二回目(14日後)

坐骨神経痛による臀部痛・腰痛は消失している。

下腿のだるさのみが軽度残る。

『正直、ここまで改善すると思っていませんでした。腰の痛みがなくなったので満足です。』

と言われ、下腿症状が軽度残存しているも本人の目的が達成されたので本回で施術終了。

今後は足のかゆみ治療を当整体院で行うとともに、経過観察をしながら狭窄症施術をメンテナンスしながら行うものとする。

解説|なぜ、腰を触らずに腰の痛みが改善したのか?

なぜ、腰を触らずに腰の痛みが改善したのか?

腰痛では病院で多くの場合レントゲンを撮ります。

また、それが重度である場合はMRI検査を行い原因を探ります。

その結果『ヘルニア』『腰の変形(脊柱管狭窄症)』と診断され、手術の是非を問われるケースは相当にあります。

しかしながら、こうしたケースで手術を行ったにもかかわらず痛みが改善されないこともしばしばあります。

厚生労働省・腰痛学会が発表していることですが『腰痛の85%は原因不明』と言われています。(詳しくはこちら)

つまり、ヘルニアがあったから、腰に変形があったからという理由で一概には言えませんが、それ自体が腰痛の原因になり得ることはないということです。

当整体院では腰の痛みを訴えて来られるクライアントさんの腰を触ることはほとんどありません。

当院に来られるクライアントさんは多くの方が、他の整体・整骨院にいって腰の加療をしっかりと受けています。

もし、腰に原因があったとしたら、その時点で腰痛は改善しているはずです。

ですから、ケースにもよりますが腰を触っても改善しないことは初めからわかっているのです。

 内臓調整について

身体には『内臓体制反射』というものがあります。

これは、内臓で起こった異常が脊髄を通して体表に現れる反射です。

例えば、胃が痛んでいる場合、人によっては背中にハリや痛みを感じることがあります。これが内臓体制反射です。

今回の内臓調整テクニックはこれを利用した整体法です。

反射が正常に働けば、原発になっている痛みに対して根本的にアプローチすることが出来ます。

間食を控えるという指導もこの反射を正常に戻すための指導です。

 脊柱管狭窄症について

狭窄症は脊椎に起こるあらゆる症状の末期症状です。

多くの場合老化で済まされますが、この症状の怖いところは進行性というところです。

自分でも気づかないうちにゆっくりと症状は進んでいきます。

今回のケースでは早期にその痛みは改善しましたが、さらに進行するとここまで早期に改善することは難しかったと思います。

今回のケースに限らず、症状が出始めたら早期に対策をしていくことが最も重要です

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《症例報告》肩を回すとゴリゴリなる肩甲骨の痛み《改善例》

38歳 男性 営業職 京都市下京区

主訴|左肩甲骨の痛み

平成27年5月5日頃より、左肩甲骨に違和感を覚え日を追うごとに症状が悪化。

当初は違和感のみであったが徐々に痛みを覚えるようになる、

その後、その痛みを改善しようと左肩を回していたが改善せず、回すたびにゴリゴリとした音がなり痛みが悪化。

その痛みを改善しようとして来院を決意。

 検査|肩関節可動時にゴリゴリという音

肩関節の可動域 ともに全可動域を可動するも、可動時にゴリゴリという音がする。左の肩甲骨のみ動きが不良。

頸部可動域検査 伸展で動きの悪さ認める。

骨盤動揺性 正常

筋膜テスト 骨盤と頚椎、肩の筋膜の動きの悪さを触知

内臓検査 肝臓と腎臓に疲労蓄積

全身状態

出張で北陸や関東に毎週のように訪れていて電車での移動が多いためか、全身の疲労が強い。

また、猫背気味で姿勢の不良を認める。

施術

初回

検査により、全身疲労による自然治癒力の低下と肩甲骨を包む筋肉の硬さによるものと判断。

自然治癒力を取り戻す目的で骨盤調整と頭蓋骨の調整を行い、その後左肩甲骨の調整を行い初回は終了。

二回目(7日後)

『前回より肩が軽くなった。』と喜ばれる。

肩関節の検査でゴリゴリという音は変化なし。

また、寝不足のためか疲労感が強い。

お酒をよく嗜むとのことで肝臓が疲れている。

全身疲労・肝臓疲労を取り除くことを目的に鍼治療を施行。

その後、肩甲骨はがしの調整を行う。

施術後、ゴリゴリとした音が軽減し、肩の軽さが出る。

疲労感が回復を遅らせているので、自宅にて入浴を10分程度行うよう指示する。

三回目(7日後)

肩の痛みはほとんど改善(10→3)

ゴリゴリという音が軽度残存。

前回と同様の施術を行う。

また、アルコールを嗜む機会がその週に多かったため、手技による肝臓調整を追加して行う。

四回目(7日後)

肩の痛みに関してはほとんど感じられないと訴えあり(10→1)

ゴリゴリ音も前回と比べ減少。

前回同様の施術を行い終了。

五回目(7日後)

痛みは消失。ゴリゴリした音もほとんど触知できない状態となる。

前回同様の施術を行い終了。

六回目(2週間後)

最終確認での来院。

痛み、ゴリゴリ音ともに消失見られたため、本回で施術終了とする。

解説|肩甲骨のゴリゴリ感について

肩甲骨のゴリゴリ感について

肩を回してゴリゴリ音がなるということで肩の違和感を覚え来院されるケースは当整体院ではポピュラーです。

これを引き起こす原因は『肩甲下筋』という筋肉が硬くなることによって起こります。

この肩甲下筋は肩甲骨と肋骨の間にサンドウィッチ状に位置し、特殊な触り方をしなければ外部から触知することは非常に困難です。

この部分の硬さを放置すると、肩甲骨や肩関節の動きを悪くし将来的に五十肩を引き起こすリスクとなります。

つまり、今回のように『肩を回すとゴリゴリなる。肩が凝って何か違和感がある。』という状態のうちに施術をすることが一番いいタイミングと言えます。

また、今回はご本人の仕事の都合で、なかなか当整体院が提示する理想的な来院ペースでの施術を行うことが出来ませんでした。

そのため、施術終了までの期間が予定よりも長くなっています。

もし、もう少し時間に融通が聞く状態であったなら、もう少し早く施術の終了を出来たと思う症例でした。

肩こり・首痛専門整体ページ

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《症例報告》太ももの硬さが原因だった頭痛《改善例》

15歳・男性・大阪府堺市

 主訴|頭痛外来で改善できなかった頭痛

今年の4月中旬より頭痛が発症。一度は入院する。

その際、痛みは引いたものの頭痛再発。

再び頭痛外来を中心に病院を3件以上回るも『異常なし。頭痛と上手に付き合っていきましょう』と宣言される。

以前は効いていた頭痛薬がほとんど効かず、痛みがない時間が1日のうちで全くない状態。

痛みのあまり、両親付き添いのもと車椅子で来院する。

頭痛の関係で学校には4月からほとんど登校できていない。

中学三年生で受験ということもあり、1日も早く痛みから解放されて学校への復帰を望んでいる。

検査|全体的に筋膜の動きの悪さを触知

痛みですぐに臥床が必要だったため、検査は最低限にする。

筋膜テスト 全体的に筋膜の動きの悪さを触知

硬膜テスト 硬さを認める。

内臓検査 腸に疲労軽度蓄積

クラニアル検査 頭頂部に動きの不良あり

全身状態

痛みのあまり、まともに会話できないため、質問も最小限とする。

痛みにより心身ともに疲弊しており、自然治癒力が低下している。

全身の緊張、特に下半身の筋肉のハリが強い。

施術

初回

自然治癒力の底上げを目的に骨盤と頭蓋骨の調整を行う。

初回はこの施術のみで終了。

痛みに関して変化なし。

二回目(1日後)

痛み変化なし。

本日は前回同様の施術に加え、腸を調整する鍼を加える。

二回目はこれで終了。

痛み変化なし。

三回目(2日後)

痛み変化なし。

前回同様の施術・鍼灸に加え、脚の緊張を取り除く調整を行う。

その場で痛みが10→5まで低下。

車椅子で来院したが、返りは歩いて帰る。

四回目(1日後)

痛み10→8まで戻る。

しかしながら、歩いて来院し変化は出ている。

脚の緊張を取り除く調整を中心に施術を行う。

施術後 痛み10→2へ

五回目(5日後)

痛み 10→2

痛みがない日も出てきているとのこと。

前回同様、脚の緊張を解放。

筋肉が緩み、脚の緊張が軽減している。

施術中、力みが強いことが度々見られたため、筆圧を確認。

普段からペンを持ったりすると『腕が疲れやすい』とのこと。

こうした日々の力みも上半身や全身に緊張を作るため、ペンを持つ際は筆圧を下げるよう指示する。

六回目(3日後)

痛み消失。

頭痛が日常で見られることがなくなる。

本人とご両親が『こんな日常がもう一度送れると思ってなかった』と喜んでいる。

全身疲労を取り除く施術のみ行う。

七回目(一ヶ月後)

状態確認の意味での来院。

頭痛消失していたため、本回で施術終了とする。

解説|非常に強度の筋緊張性頭痛

病院では偏頭痛という診断を受けていたようですが、今回のケースは非常に強度の筋緊張性頭痛でした。

筋緊張性頭痛の場合の多くが後頭部付近の筋肉が硬くなることによって起こります。

しかしながら、今回のように脚の緊張(特に太ももの裏・ハムストリングス)が原因で引き起こされるケースもあります。

これは、他の症例でもご紹介した内容かもしれませんが『筋膜が硬くなる』ことによって引き起こされます。

筋膜とは、筋肉を包んでいる薄い膜で、身体をいろんな方向に向けて走行しています。

中でも、脚の裏から頭を包んでおでこの部分まで伸びている スーパーフィシャルバックライン という筋膜はその走行上で硬さや損傷を見出すと、足の裏からおでこまで、どのラインにでも痛みを出す可能性があります。

今回の頭痛はこのラインが太ももの部分で非常に硬さが出ていました。

レントゲンやMRIで原因が見つからない・・・という頭痛はこのようにまったく思いもよらない部分に原因があったりするのです。

この記事を書いた人

京都市_コバヤシ整骨院・鍼灸院

【京都市のコバヤシ接骨院・鍼灸院院長】柔道整復師、鍼灸師の国家資格保有者。ジオン療法セラピスト。総合格闘技道場GROUNDCOREのトレーナー、プロ柔術MATSURI、アマチュア格闘技イベントレグナムジャムのリングドクターも経験。スタッフのほとんどが京都人という、地域密着型治療院として健康を守っています。

《症例報告》全身の疲労と、うつぶせ寝が原因で起きた、小学三年生の頭痛《改善例》

11歳 女性 滋賀県

 主訴|4〜5年間続いている頭痛

4.5年前より学校の授業終了時に毎日頭痛が出るようになった。

頭痛が出ると、痛み止を毎回服用。

『頭が痛くて習い事に行けない。頭が痛いから友達と遊んでも楽しくない。』という状態を改善したくて来院。

母親からも『薬を飲まなくても過ごせるようにしてほしい』とお願いを受ける。

検査|全体的に筋膜の動きの悪さを触知

肩関節の可動域、ともに全体の5/10程度

頸部可動域検査 伸展時に可動域制限

骨盤動揺性 左右ともに硬さを認める。

筋膜テスト 全体的に筋膜の動きの悪さを触知

硬膜テスト 正常

内臓検査 胃に疲労軽度蓄積

クラニアル検査 後頭骨に動きの不良あり

全身状態|全身の疲労が強い

一週間のうち、金・土曜日を除くすべての曜日で英会話や習い事があり、土曜日にテニスを始め、本人は『楽しい!』と言っているが全身の疲労が強い。

また、睡眠時にうつ伏せになることがあり頚椎にねじれを認める。(頚部の可動域に異常を来しているのはこのためと思われる。)

施術

初回

検査より、頚部の骨のズレ・全身疲労による筋緊張性頭痛と判断。

頚部の調整、骨盤調整のみをして施術終了。

施術後『身体が軽くなった』と喜んでいる。

二回目 5日後

付き添いの母親より『前回の帰りに電車の中で娘が熟睡していた。電車の中で寝た姿を初めて見た。』と伝えられる。

初回の調整にて疲労から解放され、身体が睡眠を求めていたためと思われる。

頭痛に関しては毎日出ていた頭痛が半減して、授業の後に出ることが少なくなった(週に三回)とのこと。

三回目 1日後

本日頭痛発症するも軽度。

姿勢の悪さが強く出ており、骨盤と背骨を調整。

また、全身疲労が強く見られたため、触れる程度の鍼(接触鍼)にて手足を施術。

帰る頃には頭痛消失している。

四回目 一週間後

頭痛消失している。

頚椎の調整、接触鍼のみを行い施術終了。

三週間後状態確認を行うため来院を指示。

五回目 3週間後

頭痛見られず。頚部調整・接触鍼のみを行い終了。
本回をもって施術終了とする。

解説|疲労とうつぶせ寝が頭痛の原因

今回のケースは、疲労とうつぶせ寝、この二つが原因になって引き起こされた頭痛でした。

 疲労について

学校だけでなく、週に一回の休みを除いて毎日どこかしらに習い事が入っており、大人から見てもなかなかなハードスケジュールでした。

基本的に人間には『自然治癒力』が備わっているため、多少のことであれば勝手に身体が治ろうとします。

ところが彼女のように身体を酷使すると、この自然治癒力自体が崩壊してしまい、全身になんらかの影響を及ぼします(今回のケースは頭痛)。
今回は年齢が若いこともあり、鍼施術で簡単に自然治癒力を取り戻すことができました。

うつぶせ寝

うつぶせ寝を行うことによって首の骨にねじれを生じ、首の血流が悪くなることも頭痛の原因になります。→詳しくはコチラ

就寝の癖はなかなか簡単に直るものではありませんが、今回彼女は大変頑張ってくれました。

その甲斐あって、首のねじれも回を追うごとに取れてきて頭痛の原因を改善することが出来ました。

このように、頭痛の原因は生活習慣に潜んでおり、またそれらを改善するだけで直ることもあります。

特に子供の頭痛は改善が早いです。

もし頭痛でお困りなら、一度自分の生活を見直して見てください。

日々がハードスケジュールではないですか?
うつぶせで寝ていたりしませんか?

そうしたことを改めるだけで、あなたの頭痛も薬を飲まずに改善するかもしれません。

この記事を書いた人

京都市_コバヤシ整骨院・鍼灸院

【京都市のコバヤシ接骨院・鍼灸院院長】柔道整復師、鍼灸師の国家資格保有者。ジオン療法セラピスト。総合格闘技道場GROUNDCOREのトレーナー、プロ柔術MATSURI、アマチュア格闘技イベントレグナムジャムのリングドクターも経験。スタッフのほとんどが京都人という、地域密着型治療院として健康を守っています。

《症例報告》手術痕が原因となった混合型頭痛《改善例》

45歳 男性 自営業 京都市右京区

主訴|後頭部に起こる頭痛

10年以上前から三ヶ月に一回偏頭痛を発症していたが偏頭痛薬で痛みを抑えていた。

一ヶ月前より、後頭部に日に日にひどくなる頭痛が出現。

今まで感じたことのない後頭部の頭痛に不安を覚え業務に支障が出てきたので来院を決意する。

当日の頭痛後頭部に軽度あり、肩こりも強いとの訴え。

検査|硬膜にねじれを確認

肩関節の可動域、ともに全体の4/10程度

頸部可動域検査 伸展と左回旋で頭痛悪化

骨盤動揺性 右の骨盤に動きの不良あり

筋膜テスト 全体的に筋膜の動きの悪さを触知

硬膜テスト 硬膜にねじれを確認

内臓検査 肝臓と腎臓に疲労蓄積

クラニアル検査 右頭頂骨の動き減弱

全身状態

疲労度が全体的に強く表情が硬い。

皮膚の硬さ首を中心にあり。

また、高校時代に起こした気胸の大きな手術跡(約20センチ)を認める。

施術

初回

検査より筋緊張性頭痛と偏頭痛の混合頭痛と判断。

施術の順序として偏頭痛→筋緊張性頭痛を解除していく。

硬膜・筋膜のアプローチにより硬膜のねじれを解除。

施術後、変化概ね見られず。
手術跡へのアプローチが必要と判断。

次回より手術跡のアプローチを行うことを指示し、翌日の来院を指導。

2回目

当日、軽度の頭痛あり。

痛みの度合い変化なし。

本日より手術跡へのアプローチを開始。

ここで本人より申し出があり、過去に扁桃腺の除去手術を行った経験ありと訴え。

扁桃腺の手術跡をイメージし本人の舌で圧迫してもらう。

そのまま筋膜検査。

筋膜の動き良好となる。

扁桃腺手術跡に対し、うがいにて誘発治療、手術跡に鍼灸治療を施工。

筋膜を中心とした各検査、全て良好となる。

皮膚の硬さも消失。

2回目はここで終了。

自宅でのうがいによるセルフケアを指示。

3回目

痛みの度合いが、初期が10段階だとすると5まで低下。

『軽くなった』と笑顔が見え表情も明るくなる。

皮膚の硬さも消失している。

前回同様のアプローチし終了。

うがいはしっかりと続けるよう指示。

4回目

痛みの度合いが10→2へ。

各検査、良好な結果となる。

前回の施術で結果が出ているため、同様の施術をして終了。

5回目

痛み消失。検査上も身体的疲労以外認めず、5回目を持って施術終了とする。

解説|過去に行った手術痕が主な原因

今回のケースは過去に行った手術の痕(扁桃腺・気胸)が主な原因になっている頭痛でした。

手術痕が原因になるケースは、傷の縫い目によって組織の動きを悪くする後遺症を残してしまい、それによって痛みを誘発してしまいます。

今回行ったうがいのセルフケアは扁桃腺の手術に悪くなった喉の動きをよくするのが目的でした。

手術痕も気胸の部分より、扁桃腺の部分がメインの原因になっていたのでうがいを続け喉の動きをよくすれば当分今回のような頭痛は出ないでしょう。

このようにしっかりと原因を特定すれば、根本的に痛みを改善する事ができます。

どこに行っても治らないと言われる症状は、ご自身が考えもしない場所にその原因が潜んでいる事もあるのです。

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京都市_コバヤシ整骨院・鍼灸院

【京都市のコバヤシ接骨院・鍼灸院院長】柔道整復師、鍼灸師の国家資格保有者。ジオン療法セラピスト。総合格闘技道場GROUNDCOREのトレーナー、プロ柔術MATSURI、アマチュア格闘技イベントレグナムジャムのリングドクターも経験。スタッフのほとんどが京都人という、地域密着型治療院として健康を守っています。

6/13(土)は臨時休業いたします。(ご予約は常時受付中。)

誠に勝手ではございますが、6/13(土)はスタッフ技術院外研修のため、休館とさせていただきます。

ご不便をおかけしますが、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。

皆様が1日も早く改善できる技術を勉強してきますので、楽しみにしていてください。

尚、閉館はしていますが、受付スタッフがご予約に対応いたしますのでお気軽にお電話ください。

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