《症例報告》太ももの硬さが原因だった頭痛《改善例》


15歳・男性・大阪府堺市

 主訴

頭痛外来で改善できなかった頭痛

今年の4月中旬より頭痛が発症。一度は入院する。

その際、痛みは引いたものの頭痛再発。

再び頭痛外来を中心に病院を3件以上回るも『異常なし。頭痛と上手に付き合っていきましょう』と宣言される。

以前は効いていた頭痛薬がほとんど効かず、痛みがない時間が1日のうちで全くない状態。

痛みのあまり、両親付き添いのもと車椅子で来院する。

頭痛の関係で学校には4月からほとんど登校できていない。

中学三年生で受験ということもあり、1日も早く痛みから解放されて学校への復帰を望んでいる。

 

 検査

痛みですぐに臥床が必要だったため、検査は最低限にする。

筋膜テスト 全体的に筋膜の動きの悪さを触知

硬膜テスト 硬さを認める。

内臓検査 腸に疲労軽度蓄積

クラニアル検査 頭頂部に動きの不良あり

全身状態

痛みのあまり、まともに会話できないため、質問も最小限とする。

痛みにより心身ともに疲弊しており、自然治癒力が低下している。

全身の緊張、特に下半身の筋肉のハリが強い。

 

初回

自然治癒力の底上げを目的に骨盤と頭蓋骨の調整を行う。

初回はこの施術のみで終了。

痛みに関して変化なし。

 

二回目(1日後)

痛み変化なし。

本日は前回同様の施術に加え、腸を調整する鍼を加える。

二回目はこれで終了。

痛み変化なし。

 

三回目(2日後)

痛み変化なし。

前回同様の施術・鍼灸に加え、脚の緊張を取り除く調整を行う。

その場で痛みが10→5まで低下。

車椅子で来院したが、返りは歩いて帰る。

 

四回目(1日後)

痛み10→8まで戻る。

しかしながら、歩いて来院し変化は出ている。

脚の緊張を取り除く調整を中心に施術を行う。

施術後 痛み10→2へ

 

五回目(5日後)

痛み 10→2

痛みがない日も出てきているとのこと。

前回同様、脚の緊張を解放。

筋肉が緩み、脚の緊張が軽減している。

施術中、力みが強いことが度々見られたため、筆圧を確認。

普段からペンを持ったりすると『腕が疲れやすい』とのこと。

こうした日々の力みも上半身や全身に緊張を作るため、ペンを持つ際は筆圧を下げるよう指示する。

 

六回目(3日後)

痛み消失。

頭痛が日常で見られることがなくなる。

本人とご両親が『こんな日常がもう一度送れると思ってなかった』と喜んでいる。

全身疲労を取り除く施術のみ行う。

 

七回目(一ヶ月後)

状態確認の意味での来院。

頭痛消失していたため、本回で施術終了とする。

 

《解説》

病院では偏頭痛という診断を受けていたようですが、今回のケースは非常に強度の筋緊張性頭痛でした。

筋緊張性頭痛の場合の多くが後頭部付近の筋肉が硬くなることによって起こります。

しかしながら、今回のように脚の緊張(特に太ももの裏・ハムストリングス)が原因で引き起こされるケースもあります。

これは、他の症例でもご紹介した内容かもしれませんが『筋膜が硬くなる』ことによって引き起こされます。

筋膜とは、筋肉を包んでいる薄い膜で、身体をいろんな方向に向けて走行しています。

中でも、脚の裏から頭を包んでおでこの部分まで伸びている スーパーフィシャルバックライン という筋膜はその走行上で硬さや損傷を見出すと、足の裏からおでこまで、どのラインにでも痛みを出す可能性があります。

 今回の頭痛はこのラインが太ももの部分で非常に硬さが出ていました。

 レントゲンやMRIで原因が見つからない・・・という頭痛はこのようにまったく思いもよらない部分に原因があったりするのです。