逆流性食道炎による首こり

年齢38歳 性別 男性 職業 パソコンメンテナンス 所在地 滋賀県野洲市 

主訴 慢性的な首・肩・背中のコリ

 首肩背中

概要|慢性定期な肩のこりと背中のこり、首の痛み

以前から発症状での通院あり。
慢性定期な肩のこりと背中のこり、首の痛みを持っていたが、最近症状が強くなってきた。コリを感じるのが強くなるのは決まって飲み会やラーメンなどの外食の次の日で、アルコールや外食が過ぎたタイミングと一致する。首肩背中のこりが強くなると日中の疲労感が強くなるため、この問題を解決したいと思っている。

検査|左背部の張りが強い

頸部・肩の緊張見られず、運動痛もない。
ただし、左背部の張りが強い。

ツボや反応点で考えると左背部の張りは消化器系の反応に出る。

施術
一ヶ月目(週に1回)

逆流性食道炎による食道部分の炎症が関わっていると判断。

仕事による普段の疲労感を抜きつつ、横隔膜の調整、鍼治療による消化器の反応点を刺激。

同時に、食生活の指導

ゆっくり10回噛んで食べる。

油もの、小麦、砂糖、アルコールを控える。

食後2時間は横にならない。

睡眠時、10度の傾斜を背中に付けて寝る。

以上を指導し、実践してもらう。

2週間目で『肩こり・背中のこりがすごく楽。』という報告を受ける。

二ヶ月目(週に1回〜2週間に1回)

一ヶ月目同様の施術を施行。

足のツボの反応点を刺激しても痛みが減弱している。

肩こり、背中の張りもほぼ消失している。

日常生活では食事制限を継続し、加えてスポーツジムでの運動を自主的に開始。

身体の代謝がよくなり日々の疲労感も緩和している様子。

三ヶ月目(2週に一回)

前回までの施術を継続。

『(肩・首こり、背中の張りが)ものすごく楽で体調もすこぶるいいです!』と元気な様子。

症状も見られず、自主的に食事制限も身について来た。

適量のアルコールや外食を行っても肩こりや背中の張りが見られないため食道の炎症も治まっている様子。

本回で施術終了とする。

※現在、別件で施術中のため引き続き確認は行うものとする。

解説|逆流性食道炎による、首・肩・背中の張り

最近増えている逆流性食道炎による、首・肩・背中の張り

胃

他のケースでも紹介していますが、最近、逆流性食道炎と思われる内臓由来の肩こり、首こり、背中の張りが非常に多数見受けられます。

こういったケースは、問診時や検査時に日常生活、特に食事面と睡眠時間を確認するとおおよその予想がつきます。

具体的には食事から睡眠までの時間が短い人は要注意という感じです。

食べたものが胃に治まったまま就寝すると、胃酸の逆流が起こり食道を荒らします。

そうなると、食道の負担が脊髄を通して隣接部の筋肉を固くし、結果として翌朝にはなかなか取れない背中の張りや肩こりとして症状を発現してしまうのです。

この手の肩こりや背中の張りは内臓に原因があるため、マッサージなどでは改善が多くの場合見込めません。

しっかりとした食生活を中心とした日常生活を見直すことが大事になります。

具体的には他のケースでも解説しましたが、

  • 咀嚼は最低でも10回はしっかりと噛み、ゆっくり食べる。
  • 食後は、横にならず背筋を伸ばして座ること。
  • 帰りが遅く食事から就寝時間が短いという人は夜ご飯を食べない。もしくは、汁物程度にして胃や食道を休める。
  • 外食・間食を控える。
  • 就寝時は胃酸の逆流を防止する目的で、座布団などを背中に入れ上体を起こして寝る。

このようなことを励行するといいでしょう。

総括

食べ過ぎ

忘年会シーズンは終わりつつありますが、新年は正月休みや新年会シーズンを迎え胃や食道に負担をかける機会が増えてきます。

そうした時に肩こりや背中の張りがひどくなる人は『あ!胃酸が逆流しているかも?』と考え、消化器の負担を減らすことに取り組んだほうがいいかもしれませんね。

首・肩こり、背中の張りが忘年会シーズンに強くなる方へ

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この記事を書いた人

京都市_コバヤシ整骨院・鍼灸院

【京都市のコバヤシ接骨院・鍼灸院院長】柔道整復師、鍼灸師の国家資格保有者。ジオン療法セラピスト。総合格闘技道場GROUNDCOREのトレーナー、プロ柔術MATSURI、アマチュア格闘技イベントレグナムジャムのリングドクターも経験。スタッフのほとんどが京都人という、地域密着型治療院として健康を守っています。