《症例報告》手術痕が原因となった混合型頭痛《改善例》


45歳 男性 自営業 京都市右京区

主訴

後頭部に起こる頭痛

10年以上前から三ヶ月に一回偏頭痛を発症していたが偏頭痛薬で痛みを抑えていた。

一ヶ月前より、後頭部に日に日にひどくなる頭痛が出現。

今まで感じたことのない後頭部の頭痛に不安を覚え業務に支障が出てきたので来院を決意する。

 当日の頭痛後頭部に軽度あり、肩こりも強いとの訴え。

 

検査

肩関節の可動域、ともに全体の4/10程度

頸部可動域検査 伸展と左回旋で頭痛悪化

骨盤動揺性 右の骨盤に動きの不良あり

筋膜テスト 全体的に筋膜の動きの悪さを触知

硬膜テスト 硬膜にねじれを確認

内臓検査 肝臓と腎臓に疲労蓄積

クラニアル検査 右頭頂骨の動き減弱

 全身状態

疲労度が全体的に強く表情が硬い。

皮膚の硬さ首を中心にあり。

また、高校時代に起こした気胸の大きな手術跡(約20センチ)を認める。

 

初回の施術

検査より筋緊張性頭痛と偏頭痛の混合頭痛と判断。

施術の順序として偏頭痛→筋緊張性頭痛を解除していく。

硬膜・筋膜のアプローチにより硬膜のねじれを解除。

 

施術後、変化概ね見られず。
手術跡へのアプローチが必要と判断。

次回より手術跡のアプローチを行うことを指示し、翌日の来院を指導。

 

2回目

当日、軽度の頭痛あり。

痛みの度合い変化なし。

本日より手術跡へのアプローチを開始。

ここで本人より申し出があり、過去に扁桃腺の除去手術を行った経験ありと訴え。

扁桃腺の手術跡をイメージし本人の舌で圧迫してもらう。

そのまま筋膜検査。

筋膜の動き良好となる。

 

扁桃腺手術跡に対し、うがいにて誘発治療、手術跡に鍼灸治療を施工。

筋膜を中心とした各検査、全て良好となる。

皮膚の硬さも消失。

 

2回目はここで終了。

 

自宅でのうがいによるセルフケアを指示。

 

3回目

痛みの度合いが、初期が10段階だとすると5まで低下。

『軽くなった』と笑顔が見え表情も明るくなる。

皮膚の硬さも消失している。

前回同様のアプローチし終了。

うがいはしっかりと続けるよう指示。

 

4回目

痛みの度合いが10→2へ。

各検査、良好な結果となる。

前回の施術で結果が出ているため、同様の施術をして終了。

 

5回目

痛み消失。検査上も身体的疲労以外認めず、5回目を持って施術終了とする。

 

《解説》

今回のケースは過去に行った手術の痕(扁桃腺・気胸)が主な原因になっている頭痛でした。

 

手術痕が原因になるケースは、傷の縫い目によって組織の動きを悪くする後遺症を残してしまい、それによって痛みを誘発してしまいます。

 

今回行ったうがいのセルフケアは扁桃腺の手術に悪くなった喉の動きをよくするのが目的でした。

 

手術痕も気胸の部分より、扁桃腺の部分がメインの原因になっていたのでうがいを続け喉の動きをよくすれば当分今回のような頭痛は出ないでしょう。

 

このようにしっかりと原因を特定すれば、根本的に痛みを改善する事ができます。

どこに行っても治らないと言われる症状は、ご自身が考えもしない場所にその原因が潜んでいる事もあるのです。