《症例報告》頚椎が原因になっていた顎関節症の改善例《改善例》


26歳 男性 飲食店経営 京都市下京区

主訴

あくびをすると痛い顎の痛み

小学生6年生くらいからあくびをするたびに左顎付近で『パキパキ』という音が鳴っているのが気になっていたが痛みは無く放置していた。ところがここ最近(一ヶ月ほど)で、あくびをするたびに『ガコン』という音と同時に左顎に痛みが出るようになったため、日常に支障を感じ来院する。

 

検査

 

頸部可動域検査 伸展動作が減弱。第2頚椎の動きの不良認める。

骨盤動揺性 左右の仙腸関節に動きの不良あり

筋膜テスト 全体的に筋膜の動きの悪さを触知

内臓検査 肝臓と腎臓に疲労蓄積

クラニアル検査 頭頂骨・後頭骨・下顎の動き不良

 

全身状態

飲食店を深夜経営しているため、睡眠不足気味。

後頸部の筋肉の過緊張認める。

開口時に『カコカコ』(クリック音)を左顎関節部に認める。

 

 

初回の施術

検査より、頚椎由来の顎関節症と判断。

後頸部の緊張の解放、第2頚椎の矯正、仙骨の硬さを調整し再度検査。

頚椎の伸展動作、動き良好となる。

顎に関しては痛み変化なし。クリック音は施術中より減弱。

初回はここで終了。

睡眠不足・疲労により自律神経の不調が見受けられたため、

 

施術日の夕方16:00くらいに状態確認の電話を入れる。

『昼間は痛かったけど、今はあくびをしても痛くないです。』と喜んでいる。

 

 

二回目(2日後)

あくびの際のクリック音は残存。痛みは10→5まで減弱。

前回の施術・顎と頭蓋骨の調整に加え、肝臓疲労を取り除く鍼灸を行う。

鍼に対して不安を覚えていたが触れる程度の刺激だったため『全然大丈夫です。』という反応を得る。

調整途中からクリック音が減弱。

施術後はほとんど音がしない状態になる。

 

三回目(2日後)

痛み10→2。日常での痛みほとんどなくなる。

前回と同様の施術を行う。

鍼を置鍼中リラックスして寝息を立てている。

 

 

四回目(7日後)

痛み消失。クリック音も時に見られる程度まで減弱。

同様の施術を行い本回で施術終了。

症状消失しているため、次回から全身疲労の改善とケアの施術を行うようにする。

 

 

 

《解説》

 

顎関節症は顎の筋肉に過緊張(外側翼突筋)を起こし、顎関節内にある人体の不調和によって引き起こされることが一般的とされています。

しかしながら、上記の部分だけにアプローチしていると、その不調和を起こす原因にまでアプローチできておらず、症状の消失(今回は痛み)まで持っていくことが困難です。

この不調和を起こす原因は、後頸部の過緊張、頚椎(特に第2頚椎)、睡眠の不足(自律神経の乱れ)がベースになっていることが多いです。

今回はそれらに対して調整と、鍼灸施術でしっかりとアプローチし根本改善を徹底して行ったことによって早期の改善が見られました。

 

もし、どこにいっても顎関節症の痛みがなかなか治らないという場合は、痛みのみにしかフォーカスしておらず、こうした根本的な改善ができていない可能性があるかもしれません。