19歳 女性 学生 京都市上京区
主訴 左足関節の痛み(腓骨筋腱炎)
概要|数日前から左足関節外くるぶしの部分が痛む
スピードスケート選手。
来院の数日前より、左足関節外くるぶしの部分が痛くなる。
痛みだした初期は練習時に痛みがある程度であったが、来院時には日常の歩行にも影響が出るようになる。
3月に試合もあり、痛みで練習も満足に力を発揮できない状態を改善したいという思いから来院に至る。
検査|足関節の圧痛、歩行時痛を認める
足関節の圧痛、歩行時痛を著明に認める。
立位にて骨盤が後ろに傾き、反り腰になっている。
過去にねんざの経験があるのか、左足関節の人体の緩さを認める(本人に確認すると過去のねんざ既往なし。)
腓骨筋全体の硬さを認める。
施術
一回目
腓骨筋腱の炎症による痛みと判断。
足関節の調整を行う前に、日々の練習の疲労を除去する目的で頚椎と骨盤の調整を触れる程度の力で行う。
その後、軽く足関節の調整を行う。
トータル施術時間は7分程度
疲労除去の調整時点で筋肉の緊張が緩和したことを認めたので初回はここで終了。
二回目
『一回目の施術のあとからほとんど痛みがない。』と驚いている。
結果が出ているため、前回と同じ施術を施行する。
現在、二回目の施術後の経過を見ている段階。
単純に痛みを取るだけの施術であればここまでで十分であるが、選手として結果を出していくには症状の再発が起こらない状態にしていく必要がある。
そのため、継続して再発防止の施術を続けていく。
解説|スポーツ選手の疲労と怪我
スポーツ選手の疲労と怪我
学生アスリート、スポーツ選手において怪我は付きものです。
しかしながら、これが常識と思ってはならない。
なぜなら、怪我をすること自体が異常な状態になっているからです。
もし、怪我をすることがすべての選手に起こるなら、その練習自体が問題です。
しかし、実際は同じ練習をしていても、怪我をする選手・しない選手がいるという事実があります。
これは、怪我をする条件として練習内容よりも選手自体のコンディションに問題があると考えられます。
その原因の一つに、疲労があります。
多くの選手が練習を休むことなく続けることを強いられます。
特に、今回のような学生アスリートは場合によってはプロアスリートよりもハードな練習を強いられます。
このような状況下にあると、必然的に身体的な疲労は溜まっていきます。
疲労が蓄積すると、筋肉の損傷や、過去の損傷が身体的弱点として出現したりします。
今回のケースはこのような要因で起こった足関節の損傷でした。
患部を整えることよりも、身体に回復過程を作ることが重要
今回のケースでは施術後、その場で痛みの変化は殆どありませんでした。
施術後、施術を受けた方も『?』という顔をされて帰宅されています。
しかし、二回目来院時にはほとんど痛みがない状態にまで回復していました。
多くの場合、損傷部位を見つけると施術家はその部分をなんとかしようと躍起になります。
これも時にはいいことなのですが、殆どの場合がうまくいきません。
もしくは、その場の痛みが取れてもすぐに痛みがぶり返します。
その理由は、身体の中に怪我を治す自己治癒力が働く環境ができていないからです。
こういった環境をクライアントの中に作り出せば、怪我自体を触らずとも回復過程を促し、損傷を早期に回復させることが出来ます。
特に10代のアスリートは細胞も若く、元の回復力が高いので身体に回復過程を作り出せば驚くようなスピードで痛みや症状がやわらいでいきます。
スポーツ選手特有の痛みを改善する專門整体
この記事を書いた人
【京都市のコバヤシ接骨院・鍼灸院院長】柔道整復師、鍼灸師の国家資格保有者。ジオン療法セラピスト。総合格闘技道場GROUNDCOREのトレーナー、プロ柔術MATSURI、アマチュア格闘技イベントレグナムジャムのリングドクターも経験。スタッフのほとんどが京都人という、地域密着型治療院として健康を守っています。