68歳 男性 サービス業 京都府亀岡市
主訴 耳鳴り
概要|”シー”という耳鳴り、就寝・運転中に強く感じる
今年の2月に耳鳴りを感じるようになる。
音の質は「シー」で、24時間鳴っているが、特に夜寝ている時や運転中に耳鳴りを強く感じる。
近所の病院、整体院に行くが、改善されず、耳鳴りに詳しい院はないかと探していたところ、当HPが目に止まる。
車で1時間以上かかるが、早く改善したいため、今回、来院を決意する。
検査|側頭骨(頭蓋骨)の歪みを認める
側頭骨(頭蓋骨)の歪みを認める。
硬膜が硬くなり、脳脊髄液の循環不良を認める。
胸部、首、顎周囲の筋緊張を認める。
施術
初回
検査より、問題は側頭骨の歪みにあるものと考える。
側頭骨に歪みを矯正するために、頭蓋骨の調整を行う。
施術後、特に変化なし。
初回はここで終了。
2回目(初回より3日後)
特に変化は感じていない。
側頭骨の歪みは残存している。
前回と同様、頭蓋骨の調整を行う。
さらに、自律神経を整える目的で頭部に鍼施術を施行する。
また食生活の話を聞くと、3ヶ月前から毎日外食をしており、ちょうど耳鳴りを感じた始めた時期と合致したため、外食は控えるよう指導する。
3回目(初回より7日後)
前回と同様、頭蓋骨の調整と鍼を行う。
また、胸部、首、顎周囲の筋緊張を緩和する目的で顎関節の調整を行う。
4回目(初回より11日後)
最近、音が小さくなってきたとのこと。
前回と同様の内容に加え、胸骨、胸椎を調整。
外食を控えるのは続けてもらう。
5回目(初回より14日後)
日常生活で耳鳴りを感じるのは寝ている時のみになる。
前回と同様の内容で施術を行う
6回目(初回より24日後)
耳鳴りがほぼ感じないまでに大幅に改善。
睡眠の質が良くなり、日中のイライラも減少したと喜んでいる。
引き続き、前回と同様の内容で施術を行う。
7回目(初回より35日後)
治療間隔を空けても増悪はなく、本人も満足しており、良好な結果が得られたため、今回で施術終了とする。
解説|頭蓋骨(側頭骨)と耳鳴りの関係
なぜ、頭蓋骨(側頭骨)が耳鳴りと関係しているのか?
それは頭蓋骨の歪みが脳機能や耳と深く関係しているからです。
では、今から頭蓋骨の歪みと耳鳴りとの関係性について説明していきます。
そもそもこれを読んでいるあなたは「え?頭蓋骨って歪むの?」と思ったのではないでしょうか?
実は頭蓋骨は一つの骨ではなく23個の骨がパズルのように組み合わさってできており、骨同士の間には関節があります。
しかし、この骨は日常の『ものを噛む』『姿勢が乱れる』『過度のストレス』などで簡単にずれてしまうことがあります。
このようなズレがあると、脳脊髄液の循環が悪くなります。
脳脊髄液とは、言葉の通り、脳と頭蓋骨との間、または脊髄に流れている半透明な液体です。
この液体は脳と脊髄の栄養素であり、老廃物を流す機能もあります。
しかしながら、脳脊髄液の循環が悪くなると、脳に栄養が行き渡らないわけですから、脳内環境が一定に保てず、脳から各神経に出す司令の伝達が遅くなります。
その結果、神経が誤作動を起こし、耳鳴りが生じてしまいます。
また脳脊髄液はリンパ液にもなります。
リンパ液と言えば、耳、特に内耳という部分で非常に重要な役割を果たしており、脳脊髄液の循環が悪くなると、同時に内耳のリンパ液の流れが悪くなります。
それにより、耳が正常な機能を果たさないので耳なりになるケースあります。
まとめ
頭蓋骨の歪みはレントゲンでは写らないほどの小さな歪みです。
しかし、この小さな歪みが脳機能の低下、耳の異常をもたらし、耳鳴りを発症させます。
ちなみの頭蓋骨の歪みは耳鳴りだけではなく様々な症状を引き起こす可能性があります。
例えば、めまい・頭痛・頭重感・のぼせ・ホルモンバランス異常・不眠など様々です。
ですから、もしこれを読んでいるあなたが『耳鳴りはあるのに病院で検査しても異常がなかった』『原因不明の耳鳴り、頭痛、めまいで悩んでいる』というなら、その症状の原因は頭蓋骨のゆがみかもしれません。
病院で原因不明と言われた耳鳴りでお悩みの方へ
この記事を書いた人
【京都市のコバヤシ接骨院・鍼灸院院長】柔道整復師、鍼灸師の国家資格保有者。ジオン療法セラピスト。総合格闘技道場GROUNDCOREのトレーナー、プロ柔術MATSURI、アマチュア格闘技イベントレグナムジャムのリングドクターも経験。スタッフのほとんどが京都人という、地域密着型治療院として健康を守っています。