股関節に原因のあった左膝痛

40歳 女性 ダンス講師 京都市東山区 

 

主訴 左膝痛

 膝痛 右

概要 

来院1週間前から、膝に痛みを感じ始めた。体重がかかったときに、左膝の内側~下方にかけて痛む。関連があるかはわからないものの、考えられるきっかけは2つ。一つ目は、1週間前に久々に履くヒールでダンスをしたとのこと。2つ目は、1カ月前から激しいエクササイズも始めて現在も継続中であるとのこと。

経過をみていたが、痛みは2日前から悪化し、歩いているとピキンっと痛んだり、膝がミシミシいったりし、歩行時やダンス時にとくに痛みが強い。

ダンス講師をされており、仕事上安静にできない。そのため、体を動かしながらでも施術での改善を希望され、来院となる。

 

検査

膝 屈曲・伸展の可動域は正常
足を踏み込み、膝に荷重がかかった時

また キックする動作の時、膝に痛みを再現
臀部挙上の左右差から、股関節の左変位が疑われる。
股関節は、前傾 (反り腰の自覚あり)
下部腰椎は、下部胸椎・上部腰椎に比べ、硬い

 

施術

初回

膝自体に原因はなく。股関節由来の痛みと判断。

股関節と骨盤の変位を取る目的で左側の股関節の調整を行う。
初回はここで終了。

 

2回目(初回より6日後)

前回後、ダンス時になんとなく膝に違和感があったとのこと。
ダンスでの大会を控えており、最大限のパフォーマンス力の発揮のため

体の軸は維持したままでの骨盤調整を希望。仙腸関節の調整を行う。

さらに、回復力向上の目的で触れる程度の鍼(合谷のみ)を施行。

3回目(初回より9日後)

膝の痛み・違和感は、3日で1〜2回程度に激減
良好な結果が得られていることから、手技は前回同様

下肢の血流改善および筋膜調整を目的に、鍼は下腿にのみ行う。

4回目(初回より13日後)

膝の痛みは、ほぼ消失 違和感は若干ある
少しハードなダンスの練習でも痛みは気にならないと喜んでいる。

中殿筋・梨状筋の緊張を解放

5回目(初回より16日後)

膝の違和感も、ほぼ消失
ダンスでの大会直前のため疲労を残さないように全身の筋膜調整を行う

さらに、回復力向上のための鍼を継続 

6回目(初回より20日後)

膝の状態は良好。但、大会前に背中がつったため急遽来院
前回同様、全身の筋膜調整および鍼を行う。

7回目(初回より27日後)

大会後を無事に終えられ、状態を確認
股関節〜大腿にかけての筋膜調整を行う。


大会後も膝の違和感・痛みが消失していることを確認できたので
今回で施術終了とする。

 

 解説

なぜ、膝に原因がないのに膝の痛みが出るの?
人間には関連痛というものが存在するからです。

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関連痛とは簡単に言うと、そこに原因がないのにさもそこに原因があるというように出る痛みのことです。

例えば、他の記事にも書きましたが肘が脱臼したのに肩の痛みを訴えたり、手首の痛みを訴えたりするのがそうです。
イメージしやすいことでいうならば、背骨のゆがみが肩こりの原因・・・という表現などがそれにあたりますね。

 こういった症状の場合、どれだけ患部を施術しても全く変化が出てきません。もしくは、よくなったとしても数時間以内にもとに戻ってしまいます。

 

なぜ、関連痛とわかったのか?

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今回の膝痛の場合、それは明確でした。
ポイントになるのは膝痛なのに『膝の曲げ伸ばしに異常がなかったこと。』です。

もし、膝自体に問題があるならば膝の屈伸の時点で異常が見られます。
しかし、今回の場合その事実は認められませんでした。

こういったケースの多くの場合、姿勢の兼ね合いもありますが関連痛の原因は股関節に認められます。

 

総括

 今回のように膝痛で初回から治療院を活用されるケースは稀です。

大体の方がまずは整形外科に行ってレントゲンを撮り『軟骨が減っている。』と言われて、なんとかしたいからという理由で来られるケースが殆どです。

そういったケースでも視点を変えて検査を行って施術ポイントを見つけ出せば、しっかりと改善に導いていくことが出来るものです。

 

膝の痛みでお困りの方へ

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