腰痛の原因がヘルニアになかった一症例

19歳 女性 大学生 京都市東山区 

 

主訴 腰痛

腰痛 

概要 

来院の半年〜1年前にかけ、受験勉強のため長時間座っていること多かった。その際、腰痛を感じるようになり、動き始めや立ちっぱなしでも腰の痛み増悪がみられた。そのため、4月(3ヶ月前)に整形外科を受診。MRIの結果、椎間板ヘルニアとの診断.この時具体的な治療はなく、経過観察のみであった。

しかし、腰痛は軽減することなく、ずっとキリキリとした痛みが持続。腰の痛みは、特に側腹部〜腰部にかけ広範囲である。姿勢により腰痛は悪化し、痛みが強いときは横にならずにはいられないほどであったため、当治療院へ来院する。

 

検査

座位での臀部挙上の左右差から、股関節の右変位が疑われる。
腰部 回旋では右に動かしやすい
下部腰椎は、下部胸椎・上部腰椎に比べ、硬さがみられる
肩 外転では、右に筋膜の引っかかりがある
脊柱起立筋 触診によるとTh7−12に緊張が強い
また、脊柱起立筋 L4の高さに圧痛がみられる

 

施術

初回

腰痛の原因は股関節の変位によるものと判断。
股関節のねじれを取る目的で調整を行う。

 ※帰宅後、やや腰にダルさが出たとのこと。

2回目(初回より3日後)

明日から実家に帰省するため、はやく腰痛を取りたいと続けて来院。
前回の施術以降、通学でも腰痛はでず、横になるほどの痛みもなかった。
前回と同様、股関節の調整を行う。さらに、触れる程度の鍼足首と手にを施す。
鍼は、初めてのため痛くないか不安があったが大丈夫だったとのこと。
遠方の実家へ長期間の帰省のため、本格的な施術は10月以降を予定

 

3回目(初回より約3ヶ月後、再スタート)

約3ヶ月前に比べ、腰痛の範囲は限局し、やや前回よりもやや下方で痛みを感じる。
しかし、日によってはキリキリと腰が痛み、仙骨部に圧痛も見られる。
股関節の調整および鍼(アキレス腱)を行う。

 

4回目(再スタートより14日後)

腰痛半減。痛みの強さ、感じる頻度ともに軽減がみられ喜んでいる。
日常的に重たい荷物を持つことが多く、その点にまだ不安が残るとのこと。
腰痛の再発予防の目的で、股関節の調整および鍼を行う。
また、セルフケアを目的に、股関節の変位を取り除く中臀筋のトレーニングを指導する。

 

5回目(再スタートより28日後)

腰痛の度合いは二割以下まで低下。長時間、同じ姿勢で腰に痛みが出ても、動かせば解消できるように。    
また、腰痛を忘れて過ごすことも増えていると喜んでいる。

運動指導を再確認の上、本回で施術終了とする。

 

解説

腰の痛みの原因はヘルニアではなかったのですか?
程度にもよりますが、ヘルニア自体が腰痛の原因にならないこともあります。

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世間では【ヘルニア】と聞くと『腰!』というイメージを持たれることが多いです。
そして、そのイメージから腰痛を連想されることも多いです。
しかしながら、ヘルニア自体が原因にならない腰痛も多数あります。

 過去の臨床経験上、腰痛を引き起こすのに多い原因は『股関節』にあります。

これは、何故かと言うと一般的に『腰の動き』と思われている動きに股関節の動きが関与していることが殆どだからです。

例えば、腰をひねるという動き。

骨格ベースで考えると、実はこれ、股関節と胸椎という背骨の部分が関与していて腰の動きは殆どありません。

お辞儀をするという動作も同様に、これは途中からは股関節の動きが多分に入っています。

このようなことから、一般的に腰に負担がかかるという動きも実は股関節の負担になっています。この関連した股関節の負担が腰痛になって現れるのです。

 

総括

今回の腰痛の原因は、椎間板ヘルニアではありませんでしたがその診断を受けた時、もう治らないのかと不安でいっぱいだったそうです。

原因は、股関節にあり、痛みはとれると説明した時の、すごくほっとした表情が印象的でした。親元を離れ、痛みのことを相談できず、不安な日々が続いていたのだと思います。

 

このようなケースを振り返ると、

  • 腰痛によって日常諦めている事がある
  • 腰痛が治らないと思っている
  • もう治らないのではと不安でたまらない

こういう人々に対し、諦めなくていいんだよと背中を押していけるよう頑張らねばと使命感を感じますね。

 

病院でヘルニアと診断され、この腰痛は治らないのでは?と不安な方へ

 腰痛改善整体ページ

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