自立神経の乱れによる顎関節症

年齢 31歳 性別 女性 職業 主婦 所在地 鹿児島県

主訴 顎の痛み(顎関節症)

頭痛 

概要|いつもより口が開かず顎の痛みが強くなる

顎の痛み自体は年に何回か繰り返しており、最初に起こったのは大学生だったとのこと。以前は放置すれば治っていたが、今回はいつもより口が開かず痛みも強い。数日間、京都の実家に滞在する事になっており、その期間中に顎関節症を改善したいという思いから来院する。

検査|左に開口時、食事中の痛み

開口制限強度
左に開口時、食事中の痛み
左股関節の運動制限が出ている
また、筋肉の反射検査より自律神経の乱れを認める

 施術

一回目

自律神経の乱れによる顎の痛みと判断。
自律神経の乱れを改善する目的で、頭と仙骨を触れる程度の力で調整。
三分ほどで調整完了したため、変化を確認。

動きに制限が出ていた股関節の動きが制限なく動くようになる。

 検査時に行った開口テストを行う。
口に指が二本程度しか入らなかった状態が、三本以上入るところまで改善。

初回はこれで終了。

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 二回目(翌日)

既に痛みも口の開きに関しても問題のない状態にまで改善している。
前回同様の施術を行い終了。

 三回目(三日後)

顎の痛みはすっかり忘れている様子。
滞在中に他の部分のケアもしたいという要望から、顎関節症以外の施術を開始。

顎の痛みに関しては本回で終了とする。

 解説 |顎と自律神経の関係

顎と自律神経って関係あるの?
おおありです。

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顎関節症が起こる原因にブラキシズム(くいしばり)があります。
これは日中、睡眠中にかかわらず歯を食いしばってしまう習慣によるものです。

自律神経は、身体における『オンとオフ』を切り替える機能です。
自律神経が乱れると、このオンとオフの切替えがうまくいかずに休んでいるのに身体が緊張したり、日中アクティブに過ごしているのに休みたくなる状態になってしまいます。

 今回のケースでは、このオンオフの切り替えが上手くいかず、睡眠中の食いしばりが強くなり顎に異常を来していたのです。

結果として強い開口制限と痛みを出す、顎関節症を引き起こしていました。

 なぜ、自律神経が関わっているとわかったのか?

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顎以外の関節の動きが不良になっていることと、当治療院独自の筋肉の反射テストで異常を認めたからです。

自律神経が乱れると、前述のオンオフの切り替え不良から他の関節の動きにも制限が現れます。

また、筋肉の動きにも微細ではありますが異常な反応を認めます。

総括

顎関節症は当治療院のHPにも書いていますが、顎だけを調整しても殆どの場合がよくなりません。
引き起こされる原因は様々ですが、顎以外の部分の調整でスッキリと改善していくことも珍しくはありません。

もし、何年もマウスピースを使っていても顎関節症が治らないとしたらそれは顎以外に原因があると疑っていいかもしれません。

マウスピースを使ってもよくならない顎関節症でお困りの方へ

顎関節症專門整体ページ

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この記事を書いた人

京都市_コバヤシ整骨院・鍼灸院

【京都市のコバヤシ接骨院・鍼灸院院長】柔道整復師、鍼灸師の国家資格保有者。ジオン療法セラピスト。総合格闘技道場GROUNDCOREのトレーナー、プロ柔術MATSURI、アマチュア格闘技イベントレグナムジャムのリングドクターも経験。スタッフのほとんどが京都人という、地域密着型治療院として健康を守っています。