逆流性食道炎は、一度なってしまうと安静にしていても、薬を飲んだとしてもなかなか改善をしにくい症状です。
薬の効果で逆流が落ち着き『もう大丈夫かな?』と思って、以前のようにどか食いをしてしまうと一瞬で再発してしまう・・・
これをご覧の方も、そのような経験があるのでは?
薬を使うこと自体は悪いことではありません。
しかし、根本的に改善していこうと思うと、日々の習慣として身につける必要があることが存在します。
この記事では、その習慣について解説していきます。
お伝えする前に知っておいて欲しいこと
逆流性食道炎で弱っている部分
逆流性食道炎の場合、食道下括約筋という部分(食道から胃へ入っていく入り口)が弱っていることがほとんどです。
この部分が弱り、締め付けができないことで、胃液が食道に流れ込みます。
これが逆流性食道炎のメカニズムです。
一般的にはこのように理解されています。
ところが、弱っているのはこの部分だけではありません。
横隔膜も弱体化しています。
横隔膜の役割
横隔膜は呼吸に関わるということはご存知の方も多いと思います。
上の図を見ていただくと、食道から胃に抜ける入り口の部分(食道下括約筋)とほぼ同じ位置、この部分に存在しています(かなり簡略化した図ですが)。
つまり、横隔膜の働きが弱まることでも逆流性食道炎は悪化してしまうのです。
なぜ横隔膜が弱るのか?
これは色んな理由が考えられますが、大本になるのは呼吸量の低下です。
昨今は運動不足の人が多く、肥満になりがちです。
このような状態が続けば横隔膜の動きが弱まり自然と呼吸量は低くなります。
また、スマホの使用によるうつむき姿勢が増えた、というのも問題です。
頭を傾けたうつむきしせいになると、これも自然と呼吸量は低くなります。
結果、横隔膜の弱体化に繋がるわけです。
このような目線で見ると、ある種逆流性食道炎は現代病と言えるでしょう。
ここからが習慣になります!
大事なのは横隔膜を鍛えること
横隔膜はご存知の方も多いと思いますが、筋肉でできています。
脚や腕の筋肉と同じで鍛えることができます。
つまり、逆流性食道炎を自分で改善していくには横隔膜を鍛えることが重要になるのです!!