【独自理論】逆流性食道炎に整体が有効と言える理由

本日は、当院で専門的に取り扱っている逆流性食道炎に対して整体が有効と考える理由。

というテーマで記事を書いていきます。

ただし、今回紹介する内容は、私が考えた経験則に基づく、独自理論になります。
これが新事実!とか、これが絶対正しい!という訳ではありませんので、その点をご了承ください。

 

有効と言えるポイントは、胸郭をやわらかくできる からです。

 

今回は、なぜこのようなことが言えるのか。

その理由を詳しく解説していきます。

 

逆流性食道炎改善に「胸のやわらかさ」着目理由

まず、私が胸郭のやわらかさに着目したきっかけについてお話しします

 

これは私の体験と施術の経験からです。

 

過去の動画やHPでも触れていますが、私自身が過去に10年単位で逆流性食道炎に悩んでいました。

悩んでいる間、薬を飲んでもしっかり治らず、最終的に自分でなんとかするしかなかったわけです。

 

その中で着目したのが横隔膜でした。

逆流性食道炎は胃の噴門という図にある部分が弱ることで起こります。

ここは理論的に強化することはできません。

 

という事実を知りましたが、、、


【ひょっとしたら横隔膜は筋肉なので、強化することで噴門の代用ができるのでは?】と考えて、
深呼吸や運動で横隔膜を強化していった結果、逆流性食道炎が治っていきました。

 

【じゃあ、さらに横隔膜にいい環境を作れば治りが良くなるのでは?】
…と考えた結果、胸郭のやわらかさを作ることで実際のクライアントが更に改善するスピードが早まっていきました。

 

以降、逆流性食道炎には胸郭のやわらかさに着目する必要がある、と考えるようになったわけです。

逆流性食道炎と胸郭が何で関係するの?

まずは簡単な胸郭の構造解説

では整体が有効と言える理由を説明する前に

一旦、

胸郭の簡単な構造  

逆流性食道炎における胸郭と横隔膜との関係性

について解説していきます。

 

胸郭は、背骨の胸椎・肋骨・胸骨 という3つの骨が関節を作ってできています。

胸郭の中には肺や気管支などの呼吸に関わる臓器が入っているので、

構造的に膨らむようにできています。

大きく息を吸うと胸郭は広がりますし、息を吐くと反対に縮みます。

 

これが簡単な胸郭の説明になります。

ここからは逆流性食道炎における胸郭と横隔膜との関係性を・・・

噴門のサポート力に関わります。
※噴門は胃の入り口で逆流を防ぐ部分になります。

胸郭と横隔膜はニコイチで動きます。

なかでも関連性において重要なのは、胸郭のやわらかさです。

ここで一旦、胸郭の柔軟性を理解してもらうためのワークをします。
※文字だけだとわかりにくいと思いますので、動画を参考にしてください。


 

1.胸をグッと押さえつけた状態で息を大きく吸い込む 

2胸を軽く手で抑えた状態で息を大きく吸い込む

この2つを実際にやってみてください。

どちらが胸の広がりを強く感じられたでしょうか?

おそらく、後者だったと思います。

これが胸郭が柔らかい状態の例です。

この部分が柔らかいと呼吸が大きくできるため

横隔膜の動きもスムーズになります。

結果、ギュッギュと噴門の動きをサポートする力が強くなります。

逆に後者のように、胸郭が硬くなると呼吸が浅くなり、
横隔膜の動きが小さくなって噴門のサポート力が落ちてしまいます。

そのため、逆流性食道炎にとっては悪い影響を及ぼすと考えられます。

これが、私の考える逆流性食道炎における横隔膜と胸郭との関係性になります。

整体が有効と言える理由

ここからは、本題の整体が逆流性食道炎において有効と言える理由についてです。

それは、胸郭をやわらかくできるから です。

付け加えると、
胸郭をととのえることで、横隔膜がスムーズに動き噴門のサポート力が強くなる。
結果、逆流性食道炎改善に役立つ。

こういうイメージですね。

整体はとかく背骨や骨盤を整える

というイメージがあると思いますが

関節をゆるめてやわらかくすることも得意です。

整体で胸郭をやわらかくするポイントは

大まかに2点です。

 

胸郭にある

ポイント1つ目 肋骨と胸骨の関節

ポイント2つ目 肋骨と背骨の関節

です。

 

この2つは腕や脚と違って、呼吸ベースで動くので、ほとんど意識せずに動かしている関節です。

胸郭のやわらかさは、この2つの関節の柔軟性で決まります。

関節の部分が柔らかければ、胸郭はやわらかくスムーズに動きますし、硬い場合はその逆です。

整体では胸郭に対して、主に2点の関節の動きを確認し、
硬い部分を柔軟になるようにアプローチすることができます。

 

今までの内容を簡潔にまとめると

根底にあるのは噴門が弱ることで逆流性食道炎が起こるという考えです。

胸郭のやわらかさを出すことで、横隔膜の噴門サポート力が上がるため

結果として、胸郭をやわらかくすることは逆流性食道炎において有効

このように言えるわけです。

まとめ

 以上が私が考える、整体が逆流性食道炎に有効と考える理由でした。

ちなみに、今まで当院で紹介してきたYouTubeでのセルフケアの多くは、この理論から着想を得て作ってきました。

今回の記事や動画をみて、過去のセルフケアを見直すことで、また違った視点で見直すことができるかもしれません。

興味を持った方は、ぜひ、過去のYouTube動画も参考にしてみてください。

関連記事