【逆流性食道炎】食後の咳がつらい場合の対処法3選

逆流性食道炎が原因で起こる、食後の咳の対処法を紹介していきます。

結論、この咳は、食事の取り方と、その後の過ごし方を工夫することで、改善に導くことはできます。

今回はその理由とセルフケア方法3つを併せて紹介していきます。

食べた後の咳がつらい、痰が絡むことが増えてしんどいという方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

なぜ食後に咳が酷くなってしまうのか?

食後に咳が酷くなってしまう理由には、体の構造が大きく関わっています。

食道と気管は喉の奥で繋がっています。

正常な状態であれば、これは全く問題ありません。

食道と胃の間には、噴門という逆流防止弁がついているからです。

しかし、逆流性食道炎の方は、この噴門が正しく働いておらず、弁が開きやすくなっているため、胃液などが逆流しやすくなっています。

そして、逆流してきた胃液などが、喉の奥で繋がっている気管に入ってしまうと、これが咳が酷くなる原因となってしまいます。

具体的な対処法3選

では、具体的な対処法について紹介していきます。

考え方のベースとしては、逆流が起こりにくい状態を、食事中や食後に作れるかということになります。

これを念頭におきながら、3つの対処法を見ていきましょう。

対処法その1「ゆっくりよく噛んで食べる」

これは逆流性食道炎のセルフケアの基本中の基本になります。

食べ物を口の中でしっかりと噛むことによって、消化吸収しやすいように食べ物を砕きます。

そうすることによって、食べ物の胃での滞在時間が短くなり、胃酸が出過ぎることを防ぐことができます。

早食いの方だと、大きく形を残したまま胃に食べ物が入るので、体は胃酸を多く出して対処しようとします。

その結果、胃酸の量が多くなって、逆流が起こりやすくなり、食後の咳が出やすくなってしまいます。

最低でも、一口30回は噛むようにしてみてください。

対処法その2「空腹状態で食事を摂る」

お仕事や学校で、時間管理をされていると、休憩時間なども決まってきますよね。

休日などでも、自分の空腹具合より、なんとなくの時間で食事のタイミングを決めてしまいがちです。

お腹が空いてないのに、時間だからと言って食事を摂ると、お腹が膨れた状態でさらに食べ物が入ってきますので、より胃酸が増えて逆流しやすくなってしまいます。

ですので、時間で食事のタイミングを決めるよりも、しっかりとお腹が空いた状態で食事を摂るようにしてください。

そうすることで、余計に胃酸を出すことを防ぎ、食後の咳の予防に役立ちます。

対処法その3「食後に体が沈みこむような所に座らない」

食後に、体が沈みこむような所に座ってしまうのはオススメしません。

例えば、ソファやベッド、大きなクッションなどですね。

体が沈みこむような所で座ると、胃が圧迫され、食道との距離が短くなるので、逆流を起こしやすくなります。

逆流がしやすくなるということは、気管に胃液を吸い込むリスクが高くなりますので、咳も出やすくなってしまいます。

ですので、食後は安定した場所で背筋を伸ばして座るようにしてください。

まとめ

以上の3つが、逆流性食道炎による、食後の咳がひどい場合の対処法になります。

食後に咳が出てつらいという方は、ぜひ試してみてください。

それでもなお、なかなか改善がみられない場合は、体の回復力が落ちてしまい自分では回復できない状態になっているのかもしれません。

なかなか改善がみられない場合は、我慢せず、お近くの医療機関などに相談してみてください。

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