逆流性食道炎で起こる喉の違和感 3つの解消法

多くの逆流性食道炎にお悩みの方を診させていただいている中で、一番なおりにくいなと感じるのは喉の違和感です。

喉の違和感を改善に導くためには、自宅でのケアも重要となってきます。

今回はその理論と、ケアのやり方を3つ紹介していきますので、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。

逆流性食道炎の基礎知識

逆流性食道炎とは、胃の内容物の逆流を防ぐ噴門という弁が、何らかの原因により緩くなってしまい、逆流が起こってしまうというものです。

ここで問題となるのが、胃の細胞組織と食道の細胞組織が違うということです。

胃の細胞組織は胃酸に耐えられる構造になっていますが、食道の細胞組織は胃酸に耐えるようにはできていません。

ですので、胃からの逆流により、食道に胃酸が流れてしまうと、炎症を起こし胸焼けなどの症状が出てしまうわけです。

逆流性食道炎で喉の違和感が起こる理由

逆流性食道炎において、喉の違和感を訴える方は少なくありません。

ではなぜ、逆流性食道炎で喉の違和感が出てしまうのでしょうか。

これは喉まで胃液が逆流してしまい、そこで炎症を引き起こしてしまうからです。

多くの場合、喉の違和感を強く感じるのは、寝起きが多いです。

寝ている時は体が横になっているので、体を起こしている時に比べて、喉の方まで胃液が流れてきます。

そして喉で炎症が起きると、体の防御反応で喉周りの筋肉が緊張します。

この、炎症を庇うための筋肉の緊張が喉の違和感を作ってしまうんです。

どうやって喉の違和感を解消するのか

さて、喉の炎症によって、喉の周りの筋肉が緊張し硬くなることが、喉の違和感を引き起こしてしまうことがわかりました。

では、どのようにすれば、喉の周りの筋肉の緊張をなくし、喉の違和感を解消するのか。

その方法として以下の3つをお伝えしていきます。

1、鎖骨周りのマッサージ

2、首の前のマッサージ

3、首の前のストレッチ

これらを解説していきます。

鎖骨周りのマッサージ方法

鎖骨周りのマッサージの方法をお伝えしていきます。

まず、手の指4本を使います。

その指4本で鎖骨の下をなぞるように左右に刺激してください。

鎖骨の幅の中で、より刺激を強く感じる部分があると思いますので、そこを重点的に行いましょう。

目安としては、指を往復30回動かすようにマッサージしていきましょう。

首の前のマッサージ方法

次に首の前の筋肉のマッサージです。

ここでは、胸鎖乳突筋という筋肉をマッサージしていきます。

この筋肉が硬くなっている人は、かなり痛く感じるかと思いますので、力加減を気をつけてください。

まず、耳の後ろから胸に向かって斜めに走っている胸鎖乳突筋を探します。

右の胸鎖乳突筋は、首をやや左に回すと触りやすいです。

胸鎖乳突筋が見つかったら、指3本で掴んでゆっくり前に引っ張るようにマッサージします。

掴みが浅いと、すぐに筋肉が逃げてしまうので、深く掴むようにしましょう。

これを胸鎖乳突筋の下の方から少しずつ上にずらしていきながら1箇所5回程度マッサージしてください。

首の前のストレッチ方法

最後に首の前のストレッチです。

まずは頬杖をつくイメージで、右手を顎に当てます。

次に左手を右肘に当てて、背筋を伸ばして上へ押します。

これで首の前が伸びる感覚があると思います。

この状態で30秒キープしてストレッチをかけていきます。

まとめ

今回は喉の違和感を解消する3つの方法をお伝えしてきました。

しかし、これをやったからといってすぐに喉の違和感が取れるわけではないです。

最低でも2週間は続けてやってみてください。

それでもなかなか解消されないという方は、他の方法が合っているかもしれません。

YouTubeなどで他の方法なんかも紹介しておりますので、ご覧になって参考にしてみてください。

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