17歳 女性 学生 島根県
主訴 アキレス腱周囲炎
概要|二週間ほど前から右のアキレス腱に腫れ
島根県のマラソンランナー。京都に遠征できており4日後に大会の予定。
二週間ほど前から右のアキレス腱が腫れ、走れるものの痛みがあり記録を出すことに不安が残る状態。
練習では伸縮テープでアキレス腱の保護をしながら走っている。
以前に学校側からケアの依頼を受けており、京都の遠征日に合わせ来院する。
検査|強度の右アキレス腱の腫れを認める
強度の右アキレス腱の腫れを認める。
立位にて体幹が右側に傾いており、重心が全体に右よりなっている状態。
以前に左足舟状骨疲労骨折を起こし、その後の弊害と思われる。
歩行を行っていても痛みは出ないが、走行時に強い痛みあり。
また、歩行走行時に右足の接地時間の長さを認める。
施術
初回
典型的なアキレス腱周囲炎の痛みと判断。
根本原因は体幹の右へのゆがみ。
本来なら過去の原因を辿り、右足の疲労骨折部→股関節→体幹の矯正→右足の調整を行う必要があるが来院出来る期間が2日間しかないため、局所治療に専念する。
アキレス腱部の負担を取るため
まずは体幹のゆがみ調整→アキレス腱部の痛みに変化なし
右足首の調整→アキレス腱部に軽度の変化あり
ふくらはぎ・アキレス腱部の特殊整体を施行
→10ある痛みが4/5まで低下。
湿布やアイシングは必要のないことを伝え初回はここで終了とする。
二回目(翌日)
痛みは半減したままで朝の練習を行えたとの報告を受ける。
恐らく、現時点で取れる痛みの幅はここまでが限界で大会までの時間経過とともにアキレス腱周囲炎の痛みが減少していくことを伝える。
施術効果の維持・促進・腫れの軽減を目的に鍼灸治療を施行。
大会に備えての練習の注意事項を伝え施術終了とする。
解説|たった一回の施術で痛みを半減できた理由。
たった一回の施術で痛みを半減できた理由。
→当整体院独自の整体法を用いたから。
基本、アキレス腱周囲炎のような繰り返し損傷は『安静』により痛みは消失していきます。
しかしながら、スポーツ選手は基本的に安静には出来ません。
なぜならスポーツ選手は常に結果を出し続けることが求められるからです。
そして何より本人が『やりたい!』のです。
私自身、過去に柔道・格闘技での選手経験があります。
その経験の中でたくさんの怪我を経験しました。
中でも試合中にヘルニアが悪化し、立てなくなった後の後遺症はひどいものでした。
しかし、辛かったのは後遺症が残ったからではありません。
『やりたいのに痛くてできない・・・』
この悔しい思いが一番辛かったです。
とまあ、私の過去の経験はどうでもいいですが、アスリートのための短時間で結果を出す特殊整体法はこうした経験から開発しました。
この整体法は特にアキレス腱周囲炎のような『局所の痛み』に有効です。
局所の痛みを取るだけならケースにもよりますが3回以内で痛みを最低でも半分以下にすることが出来ます。
ただし、根本的な原因は今回のアキレス腱周囲炎のように患部だけにはありませんのであくまでも『短期的な』治療法になります。
しかしながら、今回のようなケースでは根本的な治療は求められていません。
大事なことはタイミングに合わせた施術をどういった人に提供するかです。
総括
もし、これを読んでいるあなたが『大会までに時間がない。でもこの痛みを取りたい。』と考えている運動選手なら、ぜひ一度当整体院に相談して欲しい。
最後まであがいてみると、その痛み意外となんとかなるもんです。
大会まで一週間以内の痛みに悩んでいるアスリートへ
この記事を書いた人
【京都市のコバヤシ接骨院・鍼灸院院長】柔道整復師、鍼灸師の国家資格保有者。ジオン療法セラピスト。総合格闘技道場GROUNDCOREのトレーナー、プロ柔術MATSURI、アマチュア格闘技イベントレグナムジャムのリングドクターも経験。スタッフのほとんどが京都人という、地域密着型治療院として健康を守っています。