O脚は放置すると見た目だけでなく様々な不具合を引き起こす
- 脚の疲労感と痛み
- 脚のむくみ
- 骨の変形によって膝関節の不具合、遠く離れた首・肩コリを引き起こす
このような不具合をきたす可能性があります。
脚を閉じても膝の部分が開いてしまう「O脚」
これは見た目の悪さをもたらします。
美しい脚のラインの天敵であるという印象を受けるO脚ですが、実は放置していると体に様々な不調をもたらしてしまいます。
では、具体的にどのような不調をもたらすのでしょうか?
今回は以下にO脚によって引き起こされる主な不調を具体的にご紹介していこうと思います。
歩行時の疲労感と痛み
O脚による弊害としては、「歩行時に疲れやすくなる」ことが第一に挙げられます。歩くときに違和感や弊害が発生するので、日常生活に少なからず悪影響となります。特に仕事で外回りの営業の職務に就いている人の場合、受ける影響はなおさら大きくなります。
O脚を患っている人は脚が弓なり上に変形しているため、筋肉の流れがまっすぐではなく外側に引っ張られるように変わってしまっています。
そのため、脚の筋肉(特に脚の外側の筋肉)に過度な負担がかかっています。
特に長時間の歩行は脚の筋肉に通常時以上の負担がかかり、疲労の蓄積を生み出します。長時間歩いていなくても、すぐに脚の疲労を感じるのも、O脚の症状の一つです。
年齢によっては「歳のせいだ」と勘違いしてしまうこともありますが、これは脚の構造に問題が出てきているのです。
また、O脚では脚の様々な部位に痛みを生じることもあります。膝や脚の付け根、履いている靴の種類によっては足首にも痛みを生じることがあります。痛みを感じるため歩き方にも影響を及ぼし、余計に疲れやすくなってしまいます。
脚の冷えやむくみの原因に
次に「冷え性」や「むくみ」。
どちらも女性によくみられる症状であり、特に冷えはほかの病気や症状を招きやすくなるため、多くの女性がその予防や改善に躍起になる症状です。
なぜ、O脚によって冷えやむくみが出てくるのかというと、
O脚による「血行不良」がその原因です。血液は酸素や栄養を運搬し、体の各部の老廃物を運び去る働きがあります。それによって体中に十分な栄養と酸素が供給されていれば、冷えやむくみは起こりません。
しかし、脚の血行不良が起こっていると、血液の運搬効率は大幅に下がります。そのため、特に脚は末端部の一部であり、元から血液供給が滞りやすくなる部位であるにもかかわらずその部位に血行不良を引き起こすことで血液の流れが極端に滞ります。
栄養も酸素も十分に運搬されず、脚の細胞で発生した老廃物は蓄積してしまいます。
それによって冷えとむくみをもたらすのです。これらが原因でストレスをため込むと、特に女性の場合は生理において様々な症状を悪化させる原因にもなります。ストレスによって自律神経が乱されれば血行が余計に悪化し、冷えとむくみは改善されるどころか余計に悪化してしまうという悪循環を生み出してしまいます。
骨の変形を引き起こす
O脚で最も恐るべき症状がこれ「骨の変形」です。
これの怖いところは、脚やその周囲の骨だけではなく、下手をすれば首の骨の変形の原因になる可能性もあり、全身に様々な症状をもたらすことになりかねないことです。
骨盤のゆがみと股関節のねじれ、下腿のねじれによりO脚は引き起こされます。
これは以前から当ブログでご紹介しているO脚の原因なのですが、このゆがみやねじれを長期間引き起こしていると、脚の骨は変形を起こしてしまいます。
特に「膝関節」の変形が著しく「変形性膝関節症」の原因となります。
さらに進行すると・・・
また「骨盤」のゆがみが影響し、腰痛などの腰回りの症状や、腰の血行の悪化に伴って女性の場合は「生理痛」を悪化させる要因にもなります。
次第に骨の変形は全身にも及ぶようになり、首の骨の変形を引き起こす可能性もあります。首の骨が変形することで首や肩のこりを引き起こします。
血行や神経に影響し、その部位だけでなく全身の様々な部位で症状を引き起こす結果になるのです。
まあ、ここまではかなり極端な例ですが、このような状態になる要因がO脚に秘められています。このような状態になる前に、早めに対処して不利益を被らないようにしたいものですね。
この記事を書いた人
【京都市のコバヤシ接骨院・鍼灸院院長】柔道整復師、鍼灸師の国家資格保有者。ジオン療法セラピスト。総合格闘技道場GROUNDCOREのトレーナー、プロ柔術MATSURI、アマチュア格闘技イベントレグナムジャムのリングドクターも経験。スタッフのほとんどが京都人という、地域密着型治療院として健康を守っています。