年齢 38歳 性別 男性 職業 自営業 所在地 京都市東山区
主訴 眩暈(めまい)
10年以上前より、後ろを振り返ったり、顔の向きを変えるとめまいが発症。
それにともなって強い吐き気が発現。
病院で検査をしても異常が認められず。
普段は放置していれば収まっていたが今年に入ってめまいや吐き気が増強、日毎に支障をきたすほどになる。
日に日に強くなるめまいを改善するために来院する。
検査|姿勢が極端に悪く、前かがみの姿勢が強い
姿勢が極端に悪く、前かがみの姿勢が強い、職業柄うつむくことが多いとのこと。
頸部に異常な緊張が見られる。圧痛が強い。
頚部を伸展・回旋するとめまいと吐き気が増強する。
施術
初回
頚部の緊張を取り除く目的で仰向けにて後頸部の筋膜をリリース。
その後、頚部に手指にて持続的な圧迫を軽く施行。
施行後、頚部回旋と伸展を行うとめまいと吐き気が減弱。『ものすごく楽です。』と本人より喜びの声あり。
初回はここまで。
二回目は二日後を指示。
また、生活においてゆっくりと入浴する機会が少なくなっていたため、頚部の循環改善を目的に10分異常の入浴を指示する。
二回目(二日後)
施術前は前回と比べ不快感が10→5へ低下。
初回で半分以下まで症状が改善しており結果は良好。
うつ伏せにて後頸部の圧痛部(トリガーポイント)に数カ所鍼を施行。
施行後、本人も自覚できるほどに首の緊張・コリ感が消失。
施術後、頚部の伸展・回旋を指示。
『全然めまいがしません。めちゃくちゃ楽です。』と訴えあり。
仕事の都合上、まとまった来院が出来るのが本日までとのことなので今回で一時的に施術を終了。
頚部に十分な緊張緩和が見られたので恐らくめまいは当分は出ないでしょう。
次回より月1回の定期施術にて経過観察を行っていきます。
解説|頚部緊張(首のこり)によるめまい
頚部緊張(首のこり)によるめまい。
過去の臨床経験上、うつむき姿勢が多い人のめまいは、殆ど首の緊張に原因があります。
これは、頚部の筋肉が固くなること、また、うつむき姿勢にともなって首の骨にゆがみが生じ骨の中に存在する『椎骨動脈』という脳まで伸びる動脈を圧迫してしまうことによります。
今回の治療では頚部の緊張をとること、椎骨動脈の循環改善を目的に施術を行いました。
今回は仕事柄うつむくことが多くそれが原因になっていました。
近年ではこうしたうつむき姿勢が原因になっている、めまい・首痛・頭痛が増えています。
その要因は『スマホ』の普及です。
スマホを長時間触っていると必然的にうつむき姿勢になります。
その結果、今回の症例同様にめまいが生じるのです。
個人的にはこういったケースでは鍼がとても有効に感じます。
術後も非常に爽快感が強く、直後から効果を感じることも珍しくはありません。
もし、これをご覧になっているあなたが病院で検査をしても『異常なし』と言われためまいでお困りなら一度当鍼灸院へご相談下さい。
そのめまい、意外となんとかなるものです。
この記事を書いた人
【京都市のコバヤシ接骨院・鍼灸院院長】柔道整復師、鍼灸師の国家資格保有者。ジオン療法セラピスト。総合格闘技道場GROUNDCOREのトレーナー、プロ柔術MATSURI、アマチュア格闘技イベントレグナムジャムのリングドクターも経験。スタッフのほとんどが京都人という、地域密着型治療院として健康を守っています。