年齢 38歳 性別 女性 職業 広告関係 所在地 京都市東山区
主訴 前頭部の頭痛
以前より、慢性的に疲れが溜まると頭痛や肩の痛みが出現。
仕事は立ち仕事で重いものを運ぶことが多いが、仕事中よりも特に仕事終わりなどに体の不調を感じていた。
不調を感じ始めた時から漢方薬を服用し、その都度対処していたものの、来院の3日前より、激しい頭痛が起こる。
ズキズキとした痛みとともに、額を中心に締め付けるような感覚がある。
日中もぼんやりとした痛みがあるが、夕方から夜にかけて痛みが増強。痛みに耐えかね来院する。
検査|肩の外転時痛、左肩に可動域制限と疼痛
姿勢はややなで肩。
肩の外転時痛、左肩に可動域制限と疼痛あり。
頸部、肩背部の筋緊張を認める。
全身の倦怠感の訴えあり。
施術
初回
頸部、肩背部の緊張を取り除く目的で手首、前腕部の筋膜をリリース。
その後、特に緊張の強かった前頸部にアプローチ。
施術後、肩の可動域拡大・疼痛緩和を認める。
変化が出たため初回はここで終了。
終了後『体が軽くなって、息がしやすくなった。』と本人からの感想をもらう。
予測では7回以内の施術で改善を認めると思われる。
施術計画通りに施術継続予定。
解説|姿勢と循環不良の結びつきが頭痛を発生させる
過去の臨床経験上、なで肩で慢性的な肩の痛みがある人は手首、前腕の筋膜の歪みから胸郭の広がりが制限され呼吸機能が円滑にいかない例を多く認めます。
こういった状態では呼吸による体内循環がうまくいかず疲労が回復しにくくなります。
結果として姿勢的な問題(なで肩)と循環不良(脳の酸素不足)が結びついて頭痛が起こります。
今回の施術では手首、前腕部の筋膜の調整を行い、前頸部の筋肉の緊張を取り除くことによって胸郭の制限を解除しました。(『呼吸が楽になった』という感想が本人より出たのははそのためです。)
このようなことから今回の頭痛の原因は『前腕』という意外な部分に認めることが出来ました。
どこに行っても治らない頭痛でお困りの方は、もしかすると今回のように意外な部分に原因が潜んでいるかもしれません。
(担当 斗谷)
どこにいっても治らない頭痛でお悩みの方
この記事を書いた人
【京都市のコバヤシ接骨院・鍼灸院院長】柔道整復師、鍼灸師の国家資格保有者。ジオン療法セラピスト。総合格闘技道場GROUNDCOREのトレーナー、プロ柔術MATSURI、アマチュア格闘技イベントレグナムジャムのリングドクターも経験。スタッフのほとんどが京都人という、地域密着型治療院として健康を守っています。