年齢 65歳 性別 女性 職業 主婦 所在地 京都市南区
主訴 顎関節症
一年ほど前に耳と顎が痛くなり、同時に口が開かない状態になった。
不安に思い耳鼻科でレントゲンを撮ったが異常なしと判断される。
その数ヶ月後、歯科医院にてマウスピースを作成し、口は開くようになり、痛みはマウスピースで半減はしたものの、顎の右側には常に違和感がある状態が続く。
咀嚼時にグチュグチュという音があり、大きく口を開けると痛みが出る。
顎の不快感を解決するための方法を模索していたところ、当院の存在を知り来院に至る。
検査|開口動作時に下顎骨が正中線より左側にずれる
開口動作時に下顎骨が正中線より左側にずれる。
姿勢円背気味。
頭部が頚椎に対し前方へ突き出た形になっている。
第二頚椎の動きの不良を認める。
頚椎右回旋時に頚部左側に疼痛あり。
右肩外転時につっぱり感あり。(本人も肩の動きの硬さを普段から感じている。)
全体的な関節可動域狭く、リンパ液の循環不良を認める。
腹部検査にて肝臓に疲労の蓄積を触知。
施術
一回目
検査と全身状態の所見により、肝臓疲労により、顎関節を含めた各関節の筋緊張が主な原因と判断。
全身循環の回復を目的に肝臓調整を施行。
頚部・顎周辺の筋緊張に対し頚椎調整を行い、
右肩外転時につっぱり感消失。
顎関節のグジュグジュという音には変化なし。
初回はここ終了。
二回目(2日後)
『特に変化を感じていない。』と本人より訴えあり。
前回と同様の施術に加え、仙腸関節と股関節の調整を行う。
全身循環を整えた後、顎関節周辺の筋膜をリリース。
施術後、口を大きく開けた際の痛みは消失。
三回目(3日後)
初回と比べて顎の不快感は10→8に減少。
痛みは前回同様に消失。
咀嚼時のグジュグジュという音はましになっているという本人の実感がある。
四回目(8日後)
先週旅行に行き、風邪を引いて声が出ない。
喉の痛みで顎の状態がいまいちよくわからないとのこと。
触診・視診にて顎関節周囲の筋膜の緊張が緩和していることを確認。
肝臓調整を含めた自己回復力を促す施術を行い、次回は二週間後に状態を確認する。
五回目(15日後)
初回とくらべて顎の不快感10→2に減少。
『グジュグジュという音や痛みは全くない』と本人より喜びの声あり。
問題のない範囲まで痛み・不快感が改善したため、
本回で施術を終了とする。
現在は全身を含めた体のメンテナンスで月に一度のケアのため来院を継続中。
解説|近年増え続けている顎関節症
近年増え続けている顎関節症ですが、顎関節の歪みや顎の筋肉の緊張が原因というイメージは容易にできると思います。
ただ、過去の経験上、顎のアプローチのみで改善した例はほとんどありません。
今回の場合も肝臓の疲労による全身循環の悪さが顎関節の運動不良の引き金となっていました。
肝臓は脳に続いて血液の流入する量が多く、心臓から拍出された血液の4分の1が肝臓に流れます。また、豊潤な血液を蓄えているため、全身の血液の循環量の調整をしています。
肝臓の疲労が起こると、こういった血液循環の不良が生じやすくなるため、結果的に筋肉への血流も不足して全身の筋肉の緊張が起こります。
筋肉は硬くなると、それを補うために関節に過度な負担がかかるため、大きさに反して筋力の強い筋肉(咬筋など)が存在する顎関節に痛みが出てしまうのです。
顎関節症はどこに行っても改善しないという悩みを抱えて来院される方は非常に多いのですが、内的な要因がないかという見極めは非常に重要です。
内臓も含めた根本原因に対してのアプローチをすれば早期に改善することができます。
(担当 斗谷)
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この記事を書いた人

【京都市のコバヤシ接骨院・鍼灸院院長】柔道整復師、鍼灸師の国家資格保有者。ジオン療法セラピスト。総合格闘技道場GROUNDCOREのトレーナー、プロ柔術MATSURI、アマチュア格闘技イベントレグナムジャムのリングドクターも経験。スタッフのほとんどが京都人という、地域密着型治療院として健康を守っています。