40歳 女性 事務員 京都市
主訴 顎関節症
概要|痛みを繰り返す顎関節症
記憶もしていないほど以前より、顎が痛くなり歯科へ通院。顎関節症を言い渡される。以後、月に一回〜数ヶ月に一回単位で顎の痛みを繰り返すようになる。
以前は放置して良くなっていたが根本から改善したいと以前から考えていた矢先、一週間前から再度、顎関節症を発症。それを機に当整体院での施術を決意する。
検査|左顎関節・頬骨弓付近に痛みあり
左顎関節・頬骨弓付近に痛みあり。
開口時・硬いものを噛み締めた時に強い痛みが伴う。
左側頭筋、左咬筋の異常な緊張を認める。
その他、全身関節の可動域を確認。
左仙腸関節・頚椎に可動域不良を認める。
施術
初回
検査結果より 顎関節症と判断。
過去の経験上、顎関節症の施術は顎のみを施術しても改善が遅いことを伝える。
初回は左仙腸関節部に著名な可動域制限を認めたので、この部分を調整。
その後、顎の動きを確認すると痛みが半減を認める。(ペーンスケール10→5)
頚部可動域も正常化。
『え?なんで?』と本人驚いている。
変化が見られたので初回はここで終了。
睡眠をしっかり取ること、硬いものは痛いうちは控えることを指示。
二回目(二日後)
『痛みがすごく楽になった。』と訴えあり。
ペインスケールは前回と変わらず10→5のまま保持。
今回は仙腸関節の可動域制限は消失している。
内臓疲労を確認したため、本回より鍼灸施術を行う(肝臓調整)
ペインスケールさらに低下を認める10→4へ
変化が出たため二回目はここで終了。
三回目(三日後)
前回の施術後、一時的に痛みが悪化したとのこと。
検査をおこなうと可動域や顎関節部の悪化は見られなかったため、好転反応もしくは日常の不確定要素による一時的な痛みであると伝える。
今回は頚部、上部頚椎に反応が見られたため頚椎を触れる程度の力で調整。
時間にして3分程度。
その後、ベッドにてレスト(安静臥床)20分をして終了。
今回は特に体感する変化がなかったようで、腑に落ちない様子で帰宅する。
四回目(六日後)
『前回の後、驚くほど楽になった。』と驚いている。
ペインスケール10→2へ低下。
今回よりアゴ調整を開始。
左に痛みが出ているが、右咀嚼筋の筋力低下を認め、右顎の補助施術を行う。
五回目(六日後)
『ほとんど痛くない。』と訴えあり。前回同様、咀嚼筋補助の施術のみ行いその後レストし終了。
六回目(六日後)
異常を確認しない。状態も改善している。日常の注意事項を説明し、施術せずに今回で終了とする。
解説|顎関節症の原因は噛みあわせだけでない!?
顎関節症の原因は噛みあわせだけでない!?
関節症の多くは原因が噛みあわせだけではないと過去の経験から判断することが出来ます。
過去、噛みあわせのみに着目し整体を行ってきましたが改善したためしがありません。もしくは、改善したとしても効果が持続しないケースが殆どでした。
大事なことは『身体に生じたひずみを整体で正常に戻す』こと。
こうすることによって、今回のケースのように仙骨(腰の下の部分)しか調整していないのに顎関節症に対して大きな効果を発揮させることが出来ます。
もし、あなたの顎関節症がマウスピースを長期間使っていても直らない、顎関節症を何回も繰り返しているとしたら、一度、顎関節症専門整体を得意としている当整体院までご相談下さい。
顎だけでなく、以外な部分に原因があるかもしれません。
何をしても治らない・年間で何度も顎関節症を繰り返している方へ
この記事を書いた人
【京都市のコバヤシ接骨院・鍼灸院院長】柔道整復師、鍼灸師の国家資格保有者。ジオン療法セラピスト。総合格闘技道場GROUNDCOREのトレーナー、プロ柔術MATSURI、アマチュア格闘技イベントレグナムジャムのリングドクターも経験。スタッフのほとんどが京都人という、地域密着型治療院として健康を守っています。