肩甲骨に問題があった手のしびれ

50歳 男性 会社員 京都市東山区 

主訴 右手のしびれ

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概要|首〜手に電気が走るような痛み

来院2週間前、後ろに振り返った際に突然、首〜手に電気が走るような痛みを感じる。また、首〜手にかけての激痛は、ふとした際、左右両側に繰り返す。その頃から、右手の親指〜中指の指先にかけてしびれを感じ、右腕に力が入りづらい事実を契機に整形外科を受診し、頚椎症との診断を受ける。処置として頚椎のブロック注射を行う。現在は、2週間毎に処方を受け、服薬を継続中である。激痛は治まっているものの、電気が走るような痛みはあり、腕に力が入りづらいことや指先のしびれには改善がみられず、当治療院へ来院する。

 検査|頚部前屈でしびれの増悪を確認

頚部前屈でしびれの増悪がみられる
右 肩関節外転で、筋膜のひっかかりが強い
右 大・小菱形筋に圧痛あり 緊張も強い
胸椎〜上部腰椎に比べ、下部腰椎に硬さがみられる
股関節の左変位が疑われる

 施術

初回

頸部に問題はなく、肩甲帯筋の問題であると判断。
回復力上昇を目的に頚部と骨盤の調整を触れる程度の力で行う。その後、筋膜調整、特に、右側の肩甲骨周囲を中心に施行。

可動域に変化が見られたため初回はここで終了。

2回目(初回より6日後)

痛みが5割低下 しびれ感もほぼ消失
良好な効果がみられることから、前回と同様、筋膜の調整を行う。
さらに、上肢の血流改善の目的で鍼灸治療を施行。

この頃より、服薬の頻度を減らすことができたと喜んでいる。

3回目(初回より13日後)

初回と比べ痛みが6割低下。
前回と同様、筋膜の調整と鍼を行う。
肩甲骨の除圧を行い、前鋸筋・広背筋を調整。

服薬はほぼ必要なしとなる。

4回目(初回より20日後)

痛みが8割減  
筋膜の調整と鍼に加え、肩甲骨の除圧を行い、肩甲下筋を調整。
さらに、肩甲上腕関節の内旋を除去する目的で胸筋群を調整。

5回目(初回より30日後)

痛みほぼ消失
骨盤変位が見られたため、再発予防の目的で骨盤調整を行う。
次回、間隔を空けて痛み・シビレの再燃がなければ卒業予定

この時点では、服薬も一切なし

6回目(初回より55日後)

痛み・しびれなし
良好な結果がみられたことから、今回で施術終了とする。

解説|手のしびれの原因の多くは首にない

しびれの原因は首って言われたけど、違うの?
過去の実績より、手のしびれの原因の多くは首にありません。

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手のしびれ!というと原因は即『首』と認識されがちですが、実際はこのようなケースはまれです。

過去の症例でも紹介しましたが、頸部自体が問題の場合の多くが
見た目に著明な筋肉・筋力低下、麻痺、触覚に異常が出る、などの症状が見られます。
今回のケースではこのような著明な状態を見受けることはありませんでした。

しびれの施術は経過を見ていくことが重要

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とは言え、頸部に問題があるケースも中にはあります。
ですから、しびれ施術を行う上で大事なのは施術の効果判定です。
しびれ施術において当治療院ではこれを重要視しています。

具体的には、一回一回の施術で検査から得た事実を仮説検証し、施術に明確な効果が出ているかを判定していく方法です。

今回のケースでは検査より肩甲骨周辺の筋肉に原因があると判断し(仮設)、実際に施術を施行。結果としてしびれの消失を2回目より実現しました(検証)。

こうすることによって、治療プランをより確実なものにしていく事ができるのです。

総括

手にしびれが出れば首!足にしびれが出れば腰!このような認識はまだまだ根付いています。
しかし、今回のケースのように事実はそれだけではない場合があります。
しびれがあって病院を受診し『頚椎に問題がある』と言われても、実は諦める必要はないのです。

病院で検査を受け『頚椎症』と診断され、手のしびれが取れない方へ


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手のしびれに対応した、肩・首專門の整体ページ

 

この記事を書いた人

京都市_コバヤシ整骨院・鍼灸院

【京都市のコバヤシ接骨院・鍼灸院院長】柔道整復師、鍼灸師の国家資格保有者。ジオン療法セラピスト。総合格闘技道場GROUNDCOREのトレーナー、プロ柔術MATSURI、アマチュア格闘技イベントレグナムジャムのリングドクターも経験。スタッフのほとんどが京都人という、地域密着型治療院として健康を守っています。