年齢18歳 性別 男性 高校生 所在地 上京区
主訴 片頭痛
概要|後頭部から頭頂部全体にかけての頭痛
来院の数ヶ月ほど前より、後頭部から頭頂部全体にかけての頭痛を発症。
放置していたが、勉学に差し支えがでてきており勉強に集中したいという思いから来院する。
検査|硬膜に著明な固さを認める
片頭痛の原因となりやすい、硬膜に著明な固さを認める。
また、全身の疲労感の強さから頭部が異常に重い。
全身の筋肉は力みが強く、脱力できないことから自律神経の乱れを認める。
施術
検査の結果、自律神経の乱れ(ストレス)に伴う片頭痛と判断。
初回は、自律神経の調整と硬膜の固さを解除するアプローチのみ行う。
施術後変化なし。
痛みに対しての変化は状態的に3回目で出てくることを説明し、初回の施術はここで終了する。
2回目(3日後)
前回の施術から頭痛の軽減を認める。
予定よりも早く痛みの軽減が見られているが、前回の検査と同様に状態の変化は見られていないので『まだ痛みは出る』ということを伝えて、前回と同様の施術と内臓機能の改善を目的に鍼施術を触れる程度に行う。
2回目はここで終了。
3回目(7日後)
前回の施術後、痛みがやはり出た。という報告を受ける。
予定していたとおりなので心配することは無いと伝え、検査に入る。
前回よりも硬膜の固さが取れていることを認め、前回と同様の施術を行い終了。
4回目(8日後)
痛みの著名な減弱を認める。
寝起きにあった頭痛が無くなり、勉強にも集中できるようになってきた。
ときに頭が重くなることもあるが、気になるほどではないとのこと。
前回同様の施術を行い終了。
5回目(14日後)
頭痛、ほとんど見られない。
この時点で硬膜の固さは認めず。
自律神経の調整のみを行う。
6回目(15日後)
この時点でも頭痛が見られない。
天気が悪くなっても、気圧低下が起こっても頭痛が見られない。
状態が安定し、問題ないと判断したため、本回で施術を終了とする。
解説|受験生に多い片頭痛
受験生に多い片頭痛
片頭痛は特徴的に、女性、特に月経によるホルモンバランスに関わって起こることが多いです。
これはホルモンバランスが乱れることによって、頭の血管が拡張することが原因になっています。
このような流れで起こるなら、女性に特有の頭痛と考えてしまいがちですが、男性でもホルモンバランスの乱れは起こります。
その原因は『ストレス』です。
私の過去の治療経験では、片頭痛には
◯ 生真面目
◯ ◯◯しなければ。というマスト思考。
◯ 切迫観念が強い。
このような人がなりやすいと感じています。
今回のケースで言うならば『受験に受からなければならない。』という心理面がストレスを引き起こし、ホルモンバランスの乱れを生んで頭痛を発症。
という流れに繋がったようです。
このような頭痛に関しては、自律神経の乱れを改善し、身体からストレスを抜いていくことが重要になります。
そうすることで、身体のバランスは安定し、次第に頭痛はなくなっていきます。
この記事を書いた人
【京都市のコバヤシ接骨院・鍼灸院院長】柔道整復師、鍼灸師の国家資格保有者。ジオン療法セラピスト。総合格闘技道場GROUNDCOREのトレーナー、プロ柔術MATSURI、アマチュア格闘技イベントレグナムジャムのリングドクターも経験。スタッフのほとんどが京都人という、地域密着型治療院として健康を守っています。