50歳 男性 デスクワーク 京都市西京区
主訴 股関節痛
概要|ゴルフの際に股関節(左足の付け根)に痛みが発生
3年程前から、ゴルフをすると股関節(左足の付け根)に痛みが出始める。
さらに、半年前からは普段の生活の時でも痛みを感じ、『長く歩けない。』『片足立ちで靴下がはけない。』など、日常生活に支障をきたすようになる。
また起床時には身体にこわばりを感じるようになり「ここまま悪化すると歩けなくなるのでは?」と不安に思ったため、今回来院に至る。
検査|疼痛部位は左股関節前面(付け根)
疼痛部位は左股関節前面(付け根)
股関節内旋、外旋、屈曲時痛あり。
骨盤後傾、股関節右変位よるアライメント不良を認める。
腰椎の可動域不良を認める。
約10年前に交通事故により右下腿解放骨折の既往あり。
右下腿に約5センチほどの手術痕あり。
施術
初回
検査により、問題は交通事故による右下腿の手術痕の癒着にあるものと考える。
初回は手術痕を調整せずに、頸椎と骨盤を触れる程度の力で矯正を行う。
施術後、股関節の可動域が改善。
初回はここで終了。
2回目(初回より2日後)
特に変化は感じていない。
前回と同様の施術に加えて、今回からは手術痕の癒着を取る目的で手術痕の調整を行う。
さらに内臓の血液循環の目的で鍼施術を施行する。
3回目(初回より5日後)
前回と同様、頸椎、骨盤、手術痕の調整と鍼を行う。
また寝起きのこわばりを改善させる目的で、寝方や寝具について指導する。
4回目(初回より7日後)
PS10→6
寝具や寝方を変えてから、寝起きのこわばりや痛みはほぼない。
前回と同様の施術を行う。
5回目(初回より14日後)
以前より痛みが減少し、また最近は長く歩けるとのこと。
また片足立ちで靴下をはくこともできると喜んでいる。
引き続き、前回と同様の施術を行う。
6回目(初回より25日後)
久しぶりにゴルフをしたが、痛みが少し出る程度。
また痛みも長引かず、日常生活では困ることが少なくなってきたとのこと。
ここからは2週間に一回定期的に確認し、再発がない状態へ導く施術を行う。
解説|なぜ手術痕の癒着が身体の不調を生み出すのか?
なぜ手術痕の癒着が身体の不調を生み出すのか?
人間の身体は全てが繋がっているため、切ったり、縫った所が癒着すると、切ったところに向けて、全身の皮膚や筋肉や内臓が引っ張られ、身体が歪んでしまうからです。
ですから、帝王切開、盲腸、頭手足、体のどの部位でも、切ったり、縫った所が有れば、そこが体の不調の原因になることが多くあります。
今回のケースで言うと、右下腿に大きな手術痕があったため、そこに向けて、皮膚、筋肉が引っ張られ、身体が右に大きく歪んでいました。
その結果、左股関節が常に右引っ張られた状態になっていましたので、痛みが出たわけです。
また、いつもお伝えしていることですが、症状のあるところでなく、原因箇所を施術すると、症状は早期に改善して行きます。
もしこれを読んでいるあなたが『何処へ行っても良くならない症状で悩んでいる。』『そう思うと手術してから、もしくは縫ってから身体の不調を感じる。』というなら、その原因は手術痕や縫い傷にあるかもしれません。
股関節の痛みでお悩みの方へ
この記事を書いた人
【京都市のコバヤシ接骨院・鍼灸院院長】柔道整復師、鍼灸師の国家資格保有者。ジオン療法セラピスト。総合格闘技道場GROUNDCOREのトレーナー、プロ柔術MATSURI、アマチュア格闘技イベントレグナムジャムのリングドクターも経験。スタッフのほとんどが京都人という、地域密着型治療院として健康を守っています。