88歳 女性 無職 京都市東山区
主訴 肩関節周囲炎
概要|右腕にキリキリする痛みを感じる
3ヶ月前に自宅のリフォームで物を動かすことが多くあり、右腕にキリキリする痛みを感じ始める。
整骨院で電気やマッサージなどの施術を受けるが軽減せず、その後インターネットで当HPを発見し当院に至る。
6年前に階段から落ちて右肩を打ち、右腕を複雑骨折。保存療法。
5年前に動脈解離で手術。胸の中央に縦に走る20cmの手術痕ができる。
検査|右肩の外転角最大90度・最終可動域で肩に痛み
右肩の外転角、最大90度。最終可動域で肩に痛みを覚える。
両肩とも前方挙上60度。
脊椎全体が前弯、円背。
施術
初回
検査より、問題は肩の筋膜の捻れにあるものと考える。
肩の筋膜の捻れを取る目的で、全身の筋膜調整を行う。
施術後、右肩の外転角、最大150度に改善。腰部回旋角の増大を自覚。
初回はここで終了。
2回目(初回より1日後)
変化の実感なし。
改善すると言われたことに安心している。
肩の筋膜の捻れは残存している。
前回と同様の、全身の筋膜調整を行う。
さらに、内臓調整の目的で手に鍼施術を施行する。
3回目(初回より3日後)
前回と同様、筋膜の調整と鍼を行う。
また、右の前鋸筋に緊張が強く見られたため調整する。
施術後、可動域の拡大を確認。
4回目(初回より8日後)
筋膜の捻れが緩和しており、日常生活動作の中では痛みを感じないまでに改善。
前回と同様の内容に加え、再発防止の目的で胸の手術痕を調整。
5回目(初回より10日後)
痛みが再燃。睡眠中に発生。
頸部筋に緊張が見られたため調整と、寝方の指導を行う。
6回目(初回より14日後)
痛み10→1 ほぼ感じないまでに大幅に改善。
引き続き、前回と同様の内容で施術を行う。
7回目(初回より22日後)
治療感覚を空けても痛みの再発はなし。
本人も満足しており、良好な結果が得られたため、今回で施術終了とする。
解説|筋膜とは?痛みとの関係性は?
「筋膜とは?痛みとの関係性は?」
他の症例でも取り上げましたが、筋膜とは、筋肉を包んでいる薄い膜のことで、皮膚と一緒で全身一枚で繋がっています。
分かりやすく言うとウェットスーツみたいなものです。
しかし、今回のように筋膜の一部分にねじれが生じると、ねじれたところに向けて、全身の筋膜や皮膚が引っ張られ、また同時に骨や関節も引っ張られるため、身体が歪み、痛みが出てしまいます。
簡単に表現すると、うずしおの様に巻き込まれるイメージです。
渦潮=筋膜の捻れ
巻き込まれる海流=全身の筋膜や皮膚
今回のケースでは、肩の部分に筋膜の捻れが起こり、同時に姿勢も歪んでしまったため、キリキリする様な肩の痛みが生じていました。
まとめ
当院の施術は【筋膜循環整体】という、筋膜とリンパに着目した日本で唯一の整体法です。
もし、これを読んでいるあなたが『肩がキリキリして痛い』『バキボキなどの矯正やマッサージをしても改善しなかった。』というなら、一度当治療院に相談してみてください。
その痛みの原因は筋膜にあるかも知れません。
肩の痛みでお困りの方へ
この記事を書いた人
【京都市のコバヤシ接骨院・鍼灸院院長】柔道整復師、鍼灸師の国家資格保有者。ジオン療法セラピスト。総合格闘技道場GROUNDCOREのトレーナー、プロ柔術MATSURI、アマチュア格闘技イベントレグナムジャムのリングドクターも経験。スタッフのほとんどが京都人という、地域密着型治療院として健康を守っています。